【短期集中連載】増田勇一のサンフランシスコ日記(4)

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▲GWARのライヴ告知。本当は前座のJOB FOR A COWBOYとTHE RED CHORDのほうが観たかったのだが、もたもた原稿を書いているうちに夜もふけてしまい、間に合わなくなってしまったというのが真相。
▲リージェンシー・ボールルームの外観。こんな上品なホテルみたいな場所で、ロック界きってのゲテモノともいうべきGWARがライヴをやるというのがすごい。
▲原稿書きを終えてチャイナタウンで晩飯。一人だと必然的にこの手のメニューになる。しかしとにかく炒飯のボリュームが半端じゃない。半分も食べれば満腹という量だったが「海老だけは残さずに食べよう」という意識が働いてしまうのが悲しい性。
えらく更新が遅れてしまったが、DIR EN GREYがフィルモアで<TOUR09 ALL VISIBLE THINGS>を閉幕した翌日にあたる11月24日も、僕はまだサンフランシスコに居た。その日の午前中、一行を乗せた飛行機が成田空港に向けて飛び立った頃に僕が何をしていたかといえば、原稿書き。出発前に終わらなかった仕事をいくつかこちらに持ってきているのだ。

大概のホテルではしっかりインターネットも繋がるから、現地から原稿を送ることも普通にできるわけだが、逆に言えば、東京から原稿の催促をすることも可能だということ。これは恐ろしい。果たしてこれは便利なんだか不便なんだか。遠い過去、どうしても出張先から入稿しなければならない場合には、手書きの原稿をFAXで送るしかなかった。しかも大概の場合、ホテルでのFAX送信は“1枚につき幾ら”という料金設定になっていて、長めのインタビュー原稿など送ろうものならそれだけで数千円かかってしまうようなことも。それを考えたら、このテクノロジーの進化には感謝すべきなのだろう。

そんなことはともかく、この日の夜はリージェンシー・ボールルームという会場でGWARのライヴがあって、「こんな機会でもないと観ることもないだろうしなあ」と思っていたのだが、ふとしたはずみでその考えが「こんな機会があっても観ないバンドってあるよなあ」に変わってしまい、結局、食事がてらちょこっと外出しただけで、大半の時間を原稿書きのために費やすことになった。

ちなみにそこで完成させたうちのひとつが、MORRIE(DEAD END)と清春の対談原稿。こちらは12月14日発売の『We ROCK』誌VOL.014に掲載されることになっている(詳細はhttp://rockinf.netを参照のこと)。表紙も当然ながら彼らのツー・ショット写真。かなりレアな話題満載の本音トークが繰り広げられているので、是非これはチェックしてもらいたいところ。しかし僕は、どうしてサンフランシスコでこんなこと書いているんだろうか? 明日、11月25日はDIR EN GREYを観たのと同じフィルモアで、渦中のジョー・ペリーのライヴを観ることになっている。それに関するご報告はまた明日にでも。

増田勇一
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