日本と南米の豊かな出会いがもたらした、金子飛鳥 with ウーゴ・ファトルーソ『ENCUENTRO』

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金子飛鳥とウーゴ・ファトルーソが、その国境やジャンルを越え、唯一無二の音楽をクリエイトし続けるミュージシャンとして、アルバム『ENCUENTRO』を12月16日にリリースした。

1943年ウルグアイに生まれ、ブラジリアンの雄ミルトン・ナシメントのグループに在籍し、ジャヴァンのバンドの中心メンバーを務めるなど、約40年に渡り南米音楽シーンのトップに君臨し続ける巨匠、それがウーゴ・ファトルーソだ。

この2人の音楽家が出会い、生み出された作品『ENCUENTRO』は、金子飛鳥率いる飛鳥ストリングスとしては約10年ぶりの、そしてウーゴとの初の共演作となる作品だ。ここには、“南米のリズム”、“色彩”をコンセプトに、ウーゴが持つ南米のリズム(ウルグアイで発祥した“カンドンベ”)と、カンドンベをベースにしてウーゴが手掛けた緻密なストリングスのアンサンブルを始めとした全8曲が収められている。

“弦楽のためのカンドンベ”と題されたM1「Candombe Para Cuerdas」、ウーゴがヴォーカルをとる悲しい歌詞ながらボッサの香りがポップなM3「Esa Tristeza」(ウルグアイ・ポップスの大御所、故エドゥアルド・マテオ作)、タンゴの名曲「ラ・クンパルシータ」のフレーズがチラッと覗くM5「Milonga」など、湿り気のある南米の空気と共に、音の洪水が溢れ出すがごとく行き交う。

極彩色のリズムが踊るその天真爛漫な表情に、音楽の根源的な喜びを見出すことのできる作品だ。『ENCUENTRO』はBlu-spec CD仕様、中原仁によるライナーノーツが付いている。

飛鳥ストリングス・ウィズ・ウーゴ・ファトルーソ
『ENCUENTRO』
2009年12月16日発売
EWBS 0173 2,800円(税込)

◆金子飛鳥オフィシャルサイト
◆ウーゴ・ファトルーソ・マイスペース
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