現代に蘇らせるブルー・アイド・ソウル、タイガーシティー

タイガーシティーは、一言で言えば80's AOR/ブルー・アイド・ソウル・バンド。ブルックリンから登場したエイティーズ・ロマンティシズムにあふれた新星だ。ファルセットと端正な8ビート、乾いたストラトのクリーン・カッティング、切れのよいシンコペーション、水平線に伸びていくようなコーラスワーク、どうみてもむさい兄ちゃんの風貌が大きく損していると思わざるを得ない連中なのである。

そんなタイガーシティーのデビューEPとファーストアルバムをひとつにした全17曲収録のスペシャル2inアルバム『Tigercity (Pretend Not To Love EP+Ancient Lover)』が12月16日にリリースとなった。全国一斉発売だが、オリジナルジャケットに包まれた500枚限定という超レア盤なので、見つけ次第購入したほうが吉だ。
そもそもex-EVERYTHING BUT THE GIRL、そしてUKのディープハウスシーンで確固たる地位を築いたベン・ワットに見出された彼らは、死ぬほど甘い裏声ヴォーカルとロマンティックなメロディーで各所から絶賛を受けた。レーベル資料によると「都会的で洗練されたアーバンなシンセサウンド」とあるが、この死語だけで表現された80年代のエッセンスが、今の時代においても輝かしく響くのが、あまりにかっこいいのである。M.I.A.のオープニングアクトやMGMTとの共演で地元ブルックリンでは、すでに知らぬものはいないという人気者だ。
楽曲試聴はマイスペースで。ニュー・インディー/エレクトロのセンスも持ちえながら、その感性を完全に踏み越えているところが、タイガーシティーのステキなところであることが分かっていただけるだろう。
◆タイガーシティー・マイスペース
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