ガンズ・アンド・ローゼズ東京公演速報、3時間半ライヴの末、二度にわたって宙に弧を描いたアクセルのマイクの行方は?

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12月19日、午後10時10分。ガンズ・アンド・ローゼズの東京ドーム公演が幕を閉じた。その3日前に行なわれていた大阪公演が、年越しのカウントダウン・ライヴのごとく“零時越え”となった事実を把握している読者たちのなかには、条件反射的に「もしかしてアクセル・ローズが機嫌を損ねて、ライヴが途中で切り上げられたのか?」といった邪推をしてしまう向きもあるのではないかと思うし、実際そんな見方をされても仕方のないところがこのバンド(というかアクセル個人)にはある。が、事実はむしろその真逆。この夜のステージは、約3時間15分に及んだ大阪公演をさらに上回る、実に3時間半超のものとなった。ギタリストのひとり、バンブルフットのTwitterによれば、正確には3時間37分だった模様だ。

そうした単純な事実そのものに、首をかしげたくなる人たちも少なくないだろう。なにしろこの夜の開演時刻は午後6時。逆算しながら考えると「オープニング・アクトのムックは出演しなかったのか?」という疑問もわいてくる。が、当然そんなことはない。この日のムックの演奏開始は、17時20分を少しばかり過ぎた頃だった。要するに彼らは、観客入場時にプレイすることを強いられたのだ。もちろん、当初は18時からムックの演奏がスタートすることになっていた。が、察するに、おそらく(大阪での前例もあっただけに)東京ドーム側から終演時刻に関する厳しい通達があり、ガンズの演奏開始を少しでも早めるための苦肉の策として、こうした措置がとられたのだろう。が、入場時ゆえに暗転すらしていないという状況での登場を強いられながらも、ムックは丁寧かつ真摯な演奏を披露。たった4曲という短いステージではあったが、この日の経験を通じて彼らはさらに“心臓の強いバンド”になったに違いない。

場内が暗転し、ガンズ・アンド・ローゼズがステージに登場したのは、ムックの演奏終了からまもなく1時間が経過しようとしていた午後6時35分頃のこと。嬌声のなかで最初に炸裂したのは、大阪公演の際と同様に「チャイニーズ・デモクラシー」。以降、このナンバーを表題曲に据えた最新アルバムからの楽曲を軸としつつも、往年の代表曲たちを随所にちりばめ、しかも滅多に聴くことができないレア・チューン(大阪公演でハプニング的に演奏されたAC/DCの「ホール・ロッタ・ロージー」を再度プレイし、さらにはローズ・タトゥーの「ナイス・ボーイズ」のカヴァーも追加)を織り交ぜながらの起伏に富んだ演奏が展開され、ライヴ本編が終了する頃には演奏開始からすでに2時間50分ほどが経過していた。

さらにアンコールも全7曲に及び、その際にはトミー・スティンソン(b)のヴォーカルによるザ・フーのカヴァー、「マイ・ジェネレーション」も披露(大阪公演では同様にしてデッド・ボーイズの「ソニック・リデューサー」を演奏している)。最後の最後、「パラダイス・シティ」を歌い終えたアクセルは、これまで巡演してきた台湾、韓国、そして大阪と東京に対する感謝の言葉を口にし、それまで握っていたマイクを客席に向けて宙高く放り投げた。ピース・サインを掲げながら笑顔でステージを去った彼は、ほどなくメンバーたちを伴ってふたたび姿を見せ、こんな言葉を吐いてみせた。

「この心の底から、みんなの心の底まで伝えたい。WE LOVE YOU!」

彼自身を含めて8人という大所帯のメンバーたちは、横一列に並んで深々と三度にわたって礼。するとアクセルはこんなふうに言葉を続けた。

「マジで感謝してる。ここにいるみんなと再会できることを願ってるよ。できるだけ早いうちにね」

その直後、さらにもう1本のマイクが空中に弧を描くことになった事実を付け加えておきたい。年明けの1月13日にはウィニペグを皮切りにカナダ・ツアーが開幕し、3月には南米ツアーが行なわれることも決まっている彼ら。もしかすると“ワールド・ツアーが素晴らしい幕開けを迎えたアジア”への帰還は、我々が想像している以上に早く実現することになるかもしれない。

こうして大阪/東京の計2公演のみという、ガンズ・アンド・ローゼズの短いジャパン・ツアーは終了した。しかし結果、トータル7時間近い演奏を日本で披露してくれた彼らは、この国で確実に、自らの伝説に新たな1ページを書き加えることになったと言っていいだろう。

というわけで、まずは本稿を速報レポートとしてアップしておくことにする。より具体的なことについては、もはやネタバレを心配する必要もないセットリストと共に、これから24時間以内にお届けすることをお約束しておく。そして例によって、原稿に反映しにくい細かいネタはTwitterにて。

増田勇一
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