ゴスペラーズ、15周年ツアーで聴かせた人間味溢れるハーモニー

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2009年の春夏から全国を廻り、ついに12月19日、20日の代々木第一体育館2Daysでデビュー15周年のアニバーサリー・ツアー<ゴスペラーズ坂ツアー2009“15周年漂流記 秋冬”>がファイナルを迎えた。単独では初の代々木、しかも2日間ということで、1年前から決まっていたこととはいえ、実は「ものすごいプレッシャーだった」と村上の言葉にもあったが、見事両日とも満員御礼。12月20日、本当の最後の夜ということで、3度目の全都道府県ツアーを駆け抜けてきた5人の表情も清々しかった。

◆ゴスペラーズ、15周年ツアーで聴かせた人間味溢れるアカペラのハーモニー~画像~

序盤には「FIVE KEYS」「The Ruler」や「ラヴ・ノーツ」が歌われ、MCの途中には「一杯やる?」との黒沢の言葉からサントリー“角ハイボール”のCM曲「ウイスキーが、お好きでしょ」をアカペラで歌う一幕も。そのあと「新大阪」や「ふたつの祈り~X'mas Love to you~」が続き、「Moon glows(on you)」「讃歌」「星屑の街」は3曲連続でアカペラでしっとりと歌い上げられた。バンドをバックに歌われるグルーヴ感のある楽曲達ももちろんいいが、やはり5人の声の融合を最大限に体感できるアカペラでの歌には、会場全体が心から酔い浸っていたようだ。

踊ったり、芝居したり、所々織り込まれる安岡のセクシーかつラグジュアリー調な言葉も絶好調。「愛の歌」では観客の全員が「なりきりゴスペラーズ」になり、5人+1万人のハーモニーを生み出すなど見所が盛り沢山のステージ演出が続く。そして極め付けにはThe Miraclesのカヴァー「LOVE MACHINE」でなんと“Mr. Love Machine”が5年振りに登場、しかも今回はフライングを披露した。表は黄金、裏はシルバーのド派手なマントを羽織り、噴霧器で白い煙を吐き出しながら華麗に空中を舞っていた。

約3時間半繰り広げられたライヴは、これまでの軌跡を辿るゴスペラーズのインタヴューと共に2010年2月10日(水)にWOWOWにて独占放送される。本ステージの翌日、2009年12月21日に15歳になる誕生日を迎えた彼ら。終盤の「永遠に」や「ひとり」も素晴らしい名曲だが、この夜最後に歌われたデビュー曲「Promise」での15年間変わらない5人の絆が生み出す、人間味溢れるアカペラのハーモニーは、耳にこびりついて離れない。

この公演の模様は2010年2月10日(水)夜7時00分~WOWOWにて。

◆ゴスペラーズ オフィシャルサイト
◆WOWOWオフィシャルサイト
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