増田勇一の『今月のヘヴィロテ(12月篇)』
2009年のヘヴィロテは2009年のうちに。というわけで12月に聴きまくっていた新譜ラインナップは以下のとおり。とはいえ、実際のところ何よりも頻繁に聴いていたのがガンズ・アンド・ローゼズの『チャイニーズ・デモクラシー』であることは、言うまでもないのだけども。
●ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ『ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ』
●ジョー・ペリー『ハヴ・ギター、ウィル・トラヴェル』
●ラムシュタイン『最愛なる全ての物へ』
●アリシア・キーズ『エレメント・オブ・フリーダム』
●スキレット『アウェイク』
●ロッド・スチュワート『ソウルブック』
●クリード『フル・サークル』
●V.A.『THIS IS FOR YOU~THE YELLOW MONKEY TRIBUTE ALBUM』
●THIRTY SECONDS TO MARS『THIS IS WAR』(輸入盤)
●ADAM LAMBERT『FOR YOUR ENTERTAINMENT』(輸入盤)
今回は少しばかり不思議なラインナップになった。というのも、輸入盤でとっくに手に入れていたラムシュタイン(本作と同時に『ライゼ、ライゼ』と『ローゼンロート』も国内リリースに至った)やジョー・ペリー、スキレットを実際によく聴いていたのは、ちょっと前のことだったりするわけで。
ただし、30STMの『THIS IS WAR』については日本盤の発売を待ちきれずに、ここに入れてしまった。それくらい毎日のように聴いている。規格外のお騒がせアイドルとして前々から騒がれていたアダム・ランバートの作品も面白い。作家陣にリヴァース・クオモ(ウィーザー)からマシュー・ベラミー(ミューズ)、P!NKやジャスティン・ホーキンス(ダークネス)に至るまでが名を連ねていたりする事実だけでも強烈だが、とにかく作品自体が濃い。フレディ・マーキュリーがこれを聴いたらどんな顔をしていただろう? ちなみに30STMもアダム・ランバートも国内発売は2010年春の予定だとのこと。
同じく輸入盤で聴きまくっていたのがジェイミー・カラムの『パースート』なのだが、こちらは1月に国内発売が決定したので12月は敢えて選外とさせていただいた。しかしこの作品、もっと日本語然とした邦題が似合う気がするんだけども。カタカナ5文字のタイトルのうち“ー(音引き)”が3つというのもすごく間抜け。縦書きでも横書きでもカッコ良くない。作品はとてもカッコいいんだけどね。
ゼム・クルックド・ヴァルチャーズをはじめ、その他の作品たちについては改めてあれこれ述べるまでもないはず。ロッド・スチュワートのソウル・カヴァー集は、ベタ過ぎる高級感が素敵。アリシア・キーズは全米チャートでスーザン・ボイルおばさんに負けてしまったけども、今作もとてもいい。公私共に紆余曲折を経てきた現在の彼女ならではの、タイトルどおりの自由さが感じられる。クリードの国内での認知が、あまりよろしくない意味で“相変わらず”なのが少々寂しいが、作品は当然のように充実している。この“安心感”がむしろ災いしているんだろうか? そしてTHE YELLOW MONKEYの2枚組トリビュートは、まさに賞賛の対象がこのバンドだからこそ成立した濃密な仕上がり。敢えて難癖つけるとすれば、ちょっとカッコ良く仕上がりすぎた気もしないでもないが。
そんなわけで2009年も残すところ本当にあとわずか。年が変わってしまうまでに、なんとか「年間ヘヴィロテ」もお届けしたいと思っている。では、また。
増田勇一
●ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ『ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ』
●ジョー・ペリー『ハヴ・ギター、ウィル・トラヴェル』
●ラムシュタイン『最愛なる全ての物へ』
●アリシア・キーズ『エレメント・オブ・フリーダム』
●スキレット『アウェイク』
●ロッド・スチュワート『ソウルブック』
●クリード『フル・サークル』
●V.A.『THIS IS FOR YOU~THE YELLOW MONKEY TRIBUTE ALBUM』
●THIRTY SECONDS TO MARS『THIS IS WAR』(輸入盤)
●ADAM LAMBERT『FOR YOUR ENTERTAINMENT』(輸入盤)
今回は少しばかり不思議なラインナップになった。というのも、輸入盤でとっくに手に入れていたラムシュタイン(本作と同時に『ライゼ、ライゼ』と『ローゼンロート』も国内リリースに至った)やジョー・ペリー、スキレットを実際によく聴いていたのは、ちょっと前のことだったりするわけで。
ただし、30STMの『THIS IS WAR』については日本盤の発売を待ちきれずに、ここに入れてしまった。それくらい毎日のように聴いている。規格外のお騒がせアイドルとして前々から騒がれていたアダム・ランバートの作品も面白い。作家陣にリヴァース・クオモ(ウィーザー)からマシュー・ベラミー(ミューズ)、P!NKやジャスティン・ホーキンス(ダークネス)に至るまでが名を連ねていたりする事実だけでも強烈だが、とにかく作品自体が濃い。フレディ・マーキュリーがこれを聴いたらどんな顔をしていただろう? ちなみに30STMもアダム・ランバートも国内発売は2010年春の予定だとのこと。
同じく輸入盤で聴きまくっていたのがジェイミー・カラムの『パースート』なのだが、こちらは1月に国内発売が決定したので12月は敢えて選外とさせていただいた。しかしこの作品、もっと日本語然とした邦題が似合う気がするんだけども。カタカナ5文字のタイトルのうち“ー(音引き)”が3つというのもすごく間抜け。縦書きでも横書きでもカッコ良くない。作品はとてもカッコいいんだけどね。
ゼム・クルックド・ヴァルチャーズをはじめ、その他の作品たちについては改めてあれこれ述べるまでもないはず。ロッド・スチュワートのソウル・カヴァー集は、ベタ過ぎる高級感が素敵。アリシア・キーズは全米チャートでスーザン・ボイルおばさんに負けてしまったけども、今作もとてもいい。公私共に紆余曲折を経てきた現在の彼女ならではの、タイトルどおりの自由さが感じられる。クリードの国内での認知が、あまりよろしくない意味で“相変わらず”なのが少々寂しいが、作品は当然のように充実している。この“安心感”がむしろ災いしているんだろうか? そしてTHE YELLOW MONKEYの2枚組トリビュートは、まさに賞賛の対象がこのバンドだからこそ成立した濃密な仕上がり。敢えて難癖つけるとすれば、ちょっとカッコ良く仕上がりすぎた気もしないでもないが。
そんなわけで2009年も残すところ本当にあとわずか。年が変わってしまうまでに、なんとか「年間ヘヴィロテ」もお届けしたいと思っている。では、また。
増田勇一
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