次世代ヴィジュアル系が集結したカウントダウン

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ポップな「Angelic Poetry」へと続き、「せっかくだからもう一発行こうか」という言葉からはじまったのは、名曲「LA VIE EN ROSE」。若いオーディエンスの感情にも、確かな爪痕を残すパフォーマンスだったと思う。

続いて、ダークなSEと明滅する光に包まれて登場したのは、12012。直立不動の宮脇渉(Vo)の「イェー」という絶唱から幕を開けた「薄紅と雨」でライヴがスタート。続いては「SHINE」。イントロからハンドクラップを巻き起こす。川内亨(Dr)がスティックで客席を指すと、沸き上がる「オイ!オイ!」コール。最後はヘッドバンキング炸裂の「サイクロン」、たくさんのコブシが突き上げられた「As」と叩き付けた。川内は演奏を終えて拍手。緩急めまぐるしく、彼らのキャパシティを見せ付けられた時間だった。

遂に2009年最後のライヴを行なうのは4組目のセッション。まずは逹瑯(ムック)が現れると、メンバーを一人づつ呼び込んでいく。ドラムがTetsu(D'ERLANGER)、キーボードがDIE(hide with spread beaver)、ホーン隊がPistol Valve、ベースがseek(Mix Speaker's,Inc.)、ギターが杉本善徳と結生(メリー)と、登場した人から音を重ねていく。楽曲がはじまる前から、とても贅沢なセッションに。そのまま、東京スカパラダイスオーケストラがチバユウスケをヴォーカルに迎えた楽曲である「カナリア鳴く空」のカヴァーに雪崩れ込んでいく。続いては逹瑯の「お父さんやお母さんが聴いてて知ってると思います」という紹介でチェッカーズの「ジュリアに傷心」へ。ラストは逹瑯が「青い空なんて、大っ嫌いだ!」の決め台詞まできっちりカヴァーした、「BLUE SKY COMPLEX」。世代もジャンルも様々ながら、華やかさばかりが入り乱れた圧巻のセッションだった。

さて、いよいよカウントダウンが近づいてきた。時報が流れるなか、まずは彩冷えるのメンバーが登場し、今日の出演者全員をステージに呼び込んでいく。葵(Vo)がどんな一年だったかを、一人一人に聞いていくうちに、時報があっという間に0時を告げた。客電が明るく照らされ、銀テープが発射されると、ステージも客席も、歓喜に沸く。そこで、早々と葵が笑いながら「そろそろ彩冷えるのライヴなんで」と言うと、出演者が手を振りながら退場。そして、特効と共に2010年の幕を開ける「三秒」がスタート。場内の誰もが、ヘドバン初めもジャンプ初めもこの楽曲で果たしたことだろう。さらに「ブラウニー」では、葵に合わせてオーディエンスが右に左に手を伸ばしたり、フロントの四人が連なってぐるぐる回ったり、誰もが思いっきり楽しんでいく。ラストはとびっきりポップな「デジタルネバーランド」。ケンゾが高くスティックを投げて見事にキャッチすると、葵の「スーパーギタリスト、夢人!」という紹介で夢人(G)がセンターで弾きまくる。そして葵の高らかなジャンプでフィニッシュ。5人が5人とも華があるパフォーマンスは、明るい2010年に導いてくれる道標となったと思う。

そして2010年最初のセッションは、知る人ぞ知るピロートークが出現。LUNA SEAの「TONIGHT」が流れる中、ヴォーカルに竜太朗(plastic tree)、ギターにaie(the studs)と夢人(彩冷える)、ベースにYUKKE(ムック)、ドラムにネロ(メリー)という面々が、思い思いのパジャマ姿?で登場。ちなみに、一番パンチが効いていたのは、トラ年を意識したかのようなYUKKEのパジャマ。そしてaieは何故かいつも通りの服装(多分)。「ピロートークだけに」と言って、先ほどまで流れていたLUNA SEAの「TONIGHT」をカヴァー。さらに中島美嘉の「雪の華」のカヴァーへ続ける。トドメに最後は「TONIGHT」に再び戻り、本家ばりにステージ前に勢揃いして大団円となった。

さぁ、いよいよフィナーレが近づいてきた。続いてはバンドとしてはヘッドライナーを務めるギルガメッシュ。ハンドクラップと光が瞬く中、メンバーが一人一人登場し、「bit crash」へ。ぶつけたくて堪らなかった思いが聞こえてきそうな怒涛の音塊に、客席からもコーラスやコブシが飛びまくる。さらに左迅(Vo)が「ラストスパートをかけていこうと思うので、みんな付いてきて下さい」と、「DIRTY STORY」へ。左迅が「会場全員の声を聞かせてくれ」と言うと、
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