FACT、母国日本で本格的活動を開始

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メンバー5人が能面をかぶったエキセントリックな日本産エモーショナルコア・バンド、FACT。結成10年目の2009年に『FACT』で世界デビューするや、センセーショナルな存在感と個性的なサウンドは注目を集めた。その夏、日本で行なわれた<SUMMER SONIC 09>に出演、イギリスで行なわれた<SONISPHERE>ではメイン・ステージに立ち、高い評価も得ている。その後はイギリス・ツアー、さらにアメリカン・ツアーなど、欧米各地を廻っていたFACTだが、その忙しい合間を縫ってフル・アルバムのレコーディングも行なっていた。

◆FACT「slip of the lip」ミュージックビデオ

そのアルバムこそ2010年1月13日にリリースされたメジャー2作目となる『In the blink of an eye』。当初、前作よりエレクトロ要素を強めにコンピュータを駆使しながら曲作りをしていたというが、途中から作曲ツールをギターに持ち替え、バンド・サウンドも重視。長いツアーで培った演奏テクニックとセンスをさく裂させる。さらにFACTの持ち味の1つ、フックあるメロディも全編にちりばめる。そこにメンバーのルーツであるパンクやメタル要素もバランス良く注入。結果“変幻自在のSOUNDRUG”が完成した。

「これを聴くと、アルバム・タイトルどおり、瞬きをする一瞬で全てが変われる。それに頭からケツまでサーッと駆け抜けるような、爽快感すら覚えるアルバムだと思う。そしてまた聴きたくなる」──Kazuki

アルバムの初回盤には、「slip of the lip」のミュージック・ビデオを収録したDVD、コミック「NIVAN RUNDER prologue 2」の特典付き。注目すべきはミュージック・ビデオで、なんとテーマは“脱能面”。メンバーが能面をはずすシーンからビデオはスタート。すると能面の怨霊が現われ、FACTにバトルを挑む。それを受けて5人は熱い演奏で怨霊と闘う。果たして結末は…。

また、こうして新曲の数々やミュージック・ビデオを浴びていると、自然と生のライヴへの欲求も高まってしまうもの。実はデビュー後、FACTが日本のステージに立ったのはフェス2本のみ。ファンとしては、日本のバンドだというのに、観たくても観れない状況がずっと続いていた。そんなFACTを2010年は国内で観られる機会が増えそうだ。

すでに決まっているのが1月から始まる<FACT-JAPAN TOUR '10->。フェスでは30分ほどのステージだったが、当然、このツアーでは倍以上の曲数で、新作からのナンバーもふんだんに盛り込むという。果たしてライヴではどう形にしていくのか。そしてまた脱能面と言いながらビデオでは素顔が見えそうで見えなかった5人が、どんなライヴ・パフォーマンスを繰り広げるのか。

このツアー中には、1月30日(土)にクラブチッタ川崎で行なわれるハードコア・フェス<PUMP UP THE VOLUME FEST 2010>にも出演。さらに4月には東名阪で行なわれる<PUNKSPRING 2010>への出演も決まっている。

長谷川幸信

『In the blink of an eye』
2010年1月13日発売
初回限定CD+DVD+コミック
MXMM-10009 \3,150円(税込)
全12曲/DVD収録内容:「slip of the lip」ミュージック・ビデオ

通常盤CD
MXMM-10010 \2,690円(税込)

<FACT-JAPAN TOUR '10->
1月24日(日) Zepp Sapporo
TOYOTA BIG AIR Presents 『NO MATTER LIVE』
2月7日(日) Zepp Sendai
TOYOTA BIG AIR Presents 『NO MATTER LIVE』
2月9日(火) SHIBUYA CLUB QUATTRO
2月11日(木) NAGOYA CLUB QUATTRO
2月12日(金) SHINSAIBASHI CLUB QUATTRO
open 18:00 / start 19:00

2月8日(月) Shibuya 0-EAST※追加公演
Guest Act: Senses Fail(US), Ten Second Epic(CAN)
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