ジャーニー、『X Factor』のカヴァー依頼を断る
『The Sun』紙によると、ギタリストのニール・ショーンはこう話したという。「ジョーの歌のことは知ってたよ。別のアレンジでカヴァーしたいって、サイモン(・コーウェル/『X Factor』の審査員兼プロデューサー)が俺らのマネージメントにコンタクトしてきたから」
「聴いたよ。で、却下したんだ。オリジナル・ヴァージョンに悪いとこはないからな。壊れてないものは直すなってわけだ。サイモンと『American Idol』をやっているランディ・ジャクソンには、ニュー・ヴァージョンを作らせろって言われたよ。No.1になるだろうからって。でも俺ら、自分らの決断にこだわった」
また、同トラックを元フロントマンのスティーヴ・ペリーと共作したキーボードリストのジョナサン・ケインは「Don't Stop Believin'」というフレーズは父親の言葉からインスパイアされ生まれたものだと話した。
「ミュージシャンになりたてのころ、辛いことが何度もあった。食べる金もなくてね。そのとき父親にこう言われたんだ。“自分の信念をつらぬけ、戻ってくるな、信じるのを止めるな”ってね」
『X Factor』のオファーは断ったものの、USAのミュージカル・コメディー番組の出演者によるカヴァーは了承。このため、ジャーニーのオリジナル・ヴァージョンも再び脚光を浴び、現在UKチャートの6位につけている。ちなみに、1982年にリリースされたときの最高位62位だった。
Ako Suzuki, London