エアロスミス、やはりスティーヴン・タイラー抜きの活動を計画

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エアロスミスのジョー・ペリー(G)が再び、スティーヴン・タイラーに代わるシンガーを探し、バンドの活動をスタートすると話した。すでにお伝えしたとおり、タイラーは現在、鎮痛剤の依存症を克服するためリハビリ中。エアロスミスは脱退しないと明言したものの、ペリーはタイラーの口から直接それを聞いたわけでもなく、彼がリハビリ中、バンド活動を休止することにも合点がいかないようだ。

『Tronto Sun』紙からエアロスミスの現状を問われたペリーは、こう話した。「俺が聞いたとこによると、奴(タイラー)はバンドをやめたわけじゃない。俺が知る限り、やめてない。あいつは、バンドをやめるとは言ってない。ちょっと離れて、自分の好きなことをやりたいって言ったんだ。ただ、バンド・メンバーに(直接)そう言ったわけじゃない。いまんとこ、奴はメンバーの誰とも話してない。あいつのマネージャーが俺らのマネージャーに伝えてきたんだ。その後、あいつは(バンドに)カンバックしたいって言った。プレスが伝えてるのと、あいつの弁護士やマネージャーが言ってることは違う。だから、バンドの現状を単刀直入に説明するのは難しい」

そして、以前から口にしているとおり、タイラー抜きでもバンド活動を続けたいと話した。「足の手術をしなきゃならないんだろ。ってことは1年か1年半、あいつは蚊帳の外ってわけだ。その間も残りのメンバーはプレイしたいって思っている。だから俺ら4人で計画を立ててるんだ。代わりを務める奴を見つけるつもりだ。トム(・ハミルトン)が病気だったときと同じだよ。デヴィッド・ハルが代わりにベースを弾いただろ。ブラッド(・ウィットフォード)の具合が悪いときは、別の誰かが代理を務めた。まあ、そんなとこだ。俺らには代わりのシンガーが必要なんだよ」

「名前は出せない」が、すでに何人かの候補は念頭にあり、話もしているそうだ。そのニュー・ラインナップがエアロスミスとしてツアーを行なうのかとの質問には、こう答えた。「エアロスミスと呼ぶのが妥当だと思うね。エアロスミスの曲をプレイするんだから。5公演やるかもしれないし、20公演やるかもしれない。うまくいきゃあ、その間にスティーヴが戻ってくるだろうよ」

ペリーはただバンド活動を休止するのが嫌なだけで、タイラーを見限ったわけではないようだ。「あいつと曲を書く準備はできている。ステージでプレイする準備もな。あいつの身体がよくなって、やりたいと思ったならいつだっていいさ。でも、本当にあいつ次第なんだ」こう言う辺り、一時期より態度が軟化しているようだ。

ペリーは現在、ジョー・ペリー・プロジェクトとしてツアー中。2月中旬まで北米を回った後、4月からUKツアーをスタート。なんだかんだしている間に、タイラーの復帰準備が整うような気もするが。

Ako Suzuki, London
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