故J・ディラの遺産、ついに遺族の元へ。

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1990年代後半から、ア・トライブ・コールド・クエスト(A Tribe Called Quest)や自らもメンバーだったスラム・ヴィレッジ(Slum Village)など様々なアーティストの傑作をプロデュース。自らのソロやコラボ作品でも活躍し、ヒップホップ史に残る功績を残したプロデューサー、J・ディラ(J Dilla)の遺族が、長く争っていた遺産管理問題でついに勝利を収めたという。

J・ディラ作品の利益など経済面の管理を担当していた遺産管財人は税金滞納などを理由に長く遺族である母親のマ・デュークス(Ma Dukes)や彼の子供たち、その母親らに収益を支払っておらず、病身のマ・デュークスらは苦境に陥っていることが数年来報じられてきた。この問題について、1月25日、遺族が正式に遺産管財人の交代と、正統なJ・ディラ財団(J Dilla Foundation)の発足を公表。今後はJ・ディラが関わる作品のリリースなどいっさいを同財団が管理するという。

まずその第一弾として、アパレルブランドStussyと、所属レーベルだったStones Throwのコラボレートによる限定Tシャツの発売が発表された。このTシャツ、Raph Rashidことラファエル・ラシード(Rafael Rashid)が撮影、出版したJ・ディラの写真集"Behind the Beat"の写真をベースに制作。既にオフィシャルサイトでデザインが公開されており、Stussyの各ショップとStones Throwサイトで2月13日に発売となる。

またRane社によるDJ向け音楽ファイル管理/再生システムSeratoともコラボレートして、音源のリリースを行う予定があるとのこと。

◆J・ディラ Artist Info(notrax)
◆J・ディラ Artist Video(notrax)
text by notrax
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