両親の離婚、養女…、自分で自分を幸せにすると決めた13歳のシンガー、中川あゆみ

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<7年前 私は三原あゆみだった / 突然6人の顔見知りの大人たちが私の前で / 言い争いをして / 私は中川あゆみになった>── 中川あゆみ(「事実 ~12歳で私が決めたコト~」より)

中川あゆみ。横須賀に住む13歳。離婚の多い現代社会において、中川あゆみも両親の離婚を経験した1人だ。そして彼女は、母方の祖父母に引き取られ、養女となった。心ない人は、そんな境遇の彼女を「もらいっ子」と呼んだ。

ひとりになった中川あゆみをずっと支えていたのは“歌”。いつの頃からか、彼女は歌で自らの気持ちを人に伝えたいと思うようになった。すべて、彼女が経験した「事実」だけを通して。

冒頭に紹介した歌詞から、中川あゆみのデビューシングル「事実 ~12歳で私が決めたコト~」は始まる。胸をえぐってくるその言葉は、当時小学生だった彼女には悲しすぎる現実を浮かび上がらせる。歌詞には彼女のこれまでの人生、事実が集約されており、彼女はそれをただひたすらに歌っている。

YouTube上でひっそりと公開された同曲のミュージックビデオでは、中川あゆみのこれまでを、彼女を引き取った祖父母や担任の先生の言葉とともに紹介している。ありのままの普段の生活、「あゆみの心の中はわからないけれど、(私たちはあゆみを)本当の親子だと想っているから」と、彼女を支えている家族、そして中川あゆみ自身の想いがそこには詰まっている。

中川あゆみは、これまで、横須賀中央駅で計60回以上の路上ライヴを重ね、オーディションを経て、デビューが決定。そして2月14日、初めて中川あゆみはデビューシングル「事実 ~12歳で私が決めたコト~」を横須賀中央駅前広場にて披露した。「私の歌はまだこの曲だけです。自分の生い立ちを歌った曲です。ぜひ聴いて下さい」と言い、ギターとともに力強い歌声が広く晴れ渡った空に響く。道行く人は足を止め、歌に聴き入り、そして涙を拭った。

音楽の道に進むことを決意した13歳・中川あゆみ。もちろん、彼女の選択は、容易に幸せを掴み取れるものではないだろう。彼女自身もそれは重々承知のこと。しかし、彼女は、辛い時期を支えてくれた“歌”とともに生きていくことにした。なぜなら、彼女は自ら決めたのだから。<生まれた後は全部私の責任でしょう / だから私はあゆみを幸せにするよ>と。

中川あゆみは、自らの原点である横須賀の街を中心に、今後も路上ライヴを続けていく。毎週土・日の15時に、必ず、中川あゆみの声が、その想い、自らの決意を乗せてどこかで響いている。

中川あゆみ「事実 ~12歳で私が決めたコト~」は、5月5日にリリースされる予定。


◆中川あゆみのアーティスト画像、「事実 ~12歳で私が決めたコト~」PV映像(Short ver.)
◆中川あゆみ オフィシャルサイト
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