テイラーからバリトン・アコースティック・ギター登場

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テイラーから、2010年新製品としてバリトン・アコースティック・ギターが発表された。発売は2月下旬の予定となっている。

今回発表されたのは6弦モデルと、3弦と4弦のみが復弦となった8弦モデルの2機種。そもそも非常にマニアックな楽器だが、アーティストのインスピレーションを引き出してくれる、新たな表現の可能性をもったギターといえるだろう。最近では斉藤和義が己のモデルとしてバリトン・アコースティックを開発したことも記憶に新しい。

◆テイラー・バリトン・アコースティック・ギター画像

バリトンギターは、いわばギターとベースの中間に位置する楽器。長いスケールを持つことで、ギターの演奏性のままふくよかな低音を響かせる楽器で、音域としては人の声やチェロと同音域を持つ魅力的な中低音が持ち味だ。一方、音程という意味では、ギターの3~6弦を1オクターブ下げればそのままベースのピッチとなるため、1オクターブ下げで使われるバリトンギターは、多弦ベースとの区別が付かなくなり、ベースに区分けすべきという意見もある。

バリトンギターのチューニングはノーマルギターの1オクターブ下げのみならず、4度下、5度下など複数のバリエーションがあるが、このテイラー・バリトン・アコースティックは、4度下のチューニングでセットアップされている。1弦から順に、1B、2F#、3D、4A、5E、6Bとなるわけだが、通常のギターの7カポ状態(の1オクターブ下)ととらえればわかりやすいだろうか。逆に、このバリトンギターで5カポにすれば、通常のギターと同じになるわけだ。

スペックは、インディアン・ローズウッドのサイド&バックにシトカ・スプルース・トップ、マホ・ネックに、指板とブリッジはエボニーという、きわめてオーソドックスなもの。普通のアコースティックで得られない重厚な重低音は、一度弾けば病み付きになることだろう。6弦が472,500円(税込)、8弦が493,500円(税込)と、それなりの高額だが、妥協なきバリトン・アコースティックを求めるのであれば、この選択がベストになることだろう。

Baritone 6-Strings
¥472,500(税込)
Baritone 8-Strings
¥493,500(税込)
Tuning:1B、2F#、3D、4A、5E、6B
6-Strings:.016/.022/.030/.047/.059/.070
8-Strings:.016/.022/.030+.014/. 047+.017/.059/.070
・Back & Sides:Indian Rosewood
・Top:Sitka Spruce
・Body Shape:Grand Symphony/Venetian Cutaway
・Neck:Tropical Mahogany
・Fretboard/Bridge:Ebony
・Fretboard Inlay:Small Pearl Diamonds
・Rosette:3-Ring Abalone
・Headstock Overlay:Indian Rosewood
・Binding:Indian Rosewood
・Nut & Saddle:Bone
・Scale Length:27"
・Neck Width at Nut:1 3/4"
・Pickups:Expression SystemR
・Case:Deluxe Hardshell
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