ジャズ界初のYouTube動画コンテスト、セッション大盛況

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2010年2月21日、2009年11月から開催されていた<Diners Club Presents - Jazz Session on YouTube>の優秀者発表とともに、優秀者と著名アーティストが共演するファイナルイベントがブルーノート東京で行なわれた。同コンテストは、ジャズ界としては初めてYouTube上のジャズコンテストとして開催されたものだ。

◆<Diners Club Presents - Jazz Session on YouTube>ファイナルイベント画像

同コンテストには422作品の応募があり、27,000人の視聴者から46万以上のビュー(閲覧数)が集まった。厳正なる審査によって選ばれた11人はボブ・ジェームス、神保彰、櫻井哲夫とともにセッションを行なうという夢の競演を果たし、会場は万雷の拍手に包まれた。

「YouTubeの動画を通じての参加というのは、普通のお客さんを前にしてのライブとは違う難しさがあると思います。不特定多数の見えないお客さんを相手にする、というのは難しいものです。自分の言いたいこと、表現したいこと、自分のプレイと同時に映像を使ってのアピールが強烈だった人たちが勝ち残って今夜表彰されることになりました。演奏の表現の素晴らしさ、個性も大切ですが、動画を通じてのアピール、パンチ、ガッツ、迫力というものは生の演奏とくらべて二倍も三倍もないと見ている人に伝わらないと思います。そんなパンチと迫力に溢れた人々が勝ち抜いて、今回表彰されることになったのだと思います。今日の優秀者たちは迫力ある演奏を皆さんに聞いていただけると思い、僕も今夜のプレイを楽しみにしております。個性豊かな人々をお届けできるのが我々審査員の喜びであります。」──審査委員長:岩浪洋三

受賞者を代表しバンドBLACK BLACK618のリーダーは「私は野外で活動することが多いんです。野外の演奏を見ていただいたのですが、室内に入ってもらえて嬉しいです」と喜びを語った。また、ボーカルのdynamitemiki氏は「知り合いが教えていただき応募しました。このコンテストに応募させていただき嬉しく思います」と語った。

セッションを行なったボブ・ジェームスは「世界一のクラブで演奏させていただき嬉しいです。優秀者の皆さんと昨日始めて会い、素晴らしい体験をしました。この新しい才能が生まれたことを嬉しく思います」とコメント。また、クインシー・ジョーンズに見出されたことによって、自身の人生が変わったボブ・ジェームスは、今回の優秀者に対し「だから、このセッションは重要だと思います。このような会、このような出会いが重要であることを私は分かっています。そんな彼らの演奏をじっくりと今宵は聴きましょう。今日、優秀者の皆さんはそんなスピリットを持っているはずです」とメッセージを残した。

優秀者は4組に分かれセッションを行ない、会場からはその都度大きな拍手が寄せられた。最後にはボブ・ジェームス、神保彰、櫻井哲夫と優秀者11人による大セッションが行なわれ、「WESTCHESTER LADY」を全員で演奏。終了時にはブルーノート東京の会場が割れんばかりの拍手に包まれた。
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