GORILLAZ、【連載第一回】新アルバム最新情報&驚愕の歴史

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始まりは、1998年。ロンドンのカムデンで行われた初ライヴだった。その時点ですでにバンド名が決まっていたのかは、わからないし、アニメのキャラクターが確立されていたのかも、わからない。また、ライヴが途中から暴動と化したという、後に語られることになるエピソードが本当なのかどうか、それもわからない。しかし、その1回きりのライヴでレーベル契約を果たしたバンドが、世に送り出され、世界のポップ・ミュージック・シーンを揺るがすビッグ・アクトとなったことは、紛れもない事実である。

彼らの名は、GORILLAZ(ゴリラズ)。今や“世界でもっとも成功しているヴァーチャルなバンド”として、ギネス・ブックにも認定されているくらいだし、このバンドがブラーのフロントマン、デーモン・アルバーンと、イラストレーターや作家、デザイナーなど数多くの顔を持つジェイミー・ヒューレットを中心としたプロジェクトであることを、ご存じの方は多いだろう。けれど、オフィシャル的には、KYというか白々しいというか、あくまで実体のないアニメ・バンドだというスタンスが貫かれているので、そこは細かいツッコミを入れずに、そういうことにしておくというのが、よりよい楽しみ方かもしれない。

というわけで、まずは、公式にアナウンスされているGORILLAZの4人(4体!?)のメンバーをおさえておこう。それぞれのキャラクター設定も記しておく。

●マードック・ニコルズ(B):天下一品の毒舌を持つバンド・リーダー。ひねくれ者だが、面倒見のいい兄気分的存在。ルックスはイケてない。
●2D(Vo):イケメンのフロントマン。ヘア・スタイルも自慢。天使のような声の持ち主。
●ヌードル(G):過去の記憶を持たないキュートなギター・プリンセス。関西弁バリバリで、英語は「NOODLE」以外知らない。
●ラッセル・ホブス(Ds):ニューヨーク出身の天才ドラマー。育ちもいい正統派ミュージシャンだが、いろんな霊が憑依している。

アニメ映画/TVや漫画の感覚でキャラごと楽しむも、そこは完全スルーして音楽にフォーカスするも、皆さん次第。とにかくこれが、GORILLAZというバンドなのだ。次回は、彼らの鮮烈なデビューとブレイク劇を振り返ってみたい。

文●鈴木宏和

『プラスティック・ビーチ』
2010年3月3日日本先行発売
TOCP-66951 2,500円(tax in.)

『プラスティック・ビーチ(エクスペリエンス・エディション)』
CD+DVD&オンライン・コンテンツ
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※限定生産

◆GORILLAZオフィシャルサイト
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