-異種格闘技対談-Ring【round2】第3回/J

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-異種格闘対談-Ring【round2】第3回

GUEST J / 逹瑯(Vo) ムック

「俺、10年後20年後、ここまでリスペクトされる存在になれんのかな?って思ったら、まったく自信ないですもんね(笑)」 逹瑯

――今回はJさんにお越し頂きました。対談前の動画コメントで、逹瑯くんがいってましたけど、実は初対面じゃないそうですよ(笑)。

J: ね! そうみたいだね、本当に失礼しました(笑)。

逹瑯: いえいえいえいえ(恐縮)。

――何処で会われたか、全然覚えてないですか?

J: あ、それ、俺にいわせます(笑)?

逹瑯: あはははは。ですよねぇ(笑)。いや、あの、hideさんの10周忌の…。

J: あぁ、はいはい。あのセッション・ライヴのときだ!(※セッション・ライヴ=<hide memorial summit>2008年5月3日、4日:味の素スタジアム)

逹瑯: はい。そうです! あのライヴのとき、もぉ、楽屋でめちゃめちゃ肩身が狭くて狭くて。

J: あはははは。まぁあそこは、逹瑯くんからしたら先輩ばっかりだったから、結構気まずい空間だよね、たしかに(笑)。

逹瑯: そうなんですよ。いかに存在を消すかっていうとこに命かけてましたから(笑)。D'espairsRayのHIZUMIと“とにかく邪魔にならないところで影潜めてようぜ”っていって、“ここなら絶対に誰の邪魔にもならないだろう”っていう部屋の隅っこみつけて、そこでじっとしてたんですよ。そしたら、ムックもテックをやってもらってる田中さんが俺の所に来て、“逹瑯、ごめん。SUGIZOさんが鏡見えないって”って…………。

J: あはははは(大爆笑)。

―― 一番ダメだったんだ(笑)。

逹瑯: そう(笑)。“うわっ。ここもダメだったかぁ〜!”みたいな……。

J: まぁね、あんな怪獣みたいな先輩ばっかんとこじゃ、何処にいていいか解らないよな(笑)。俺もその怪獣の一人かもしれないけど(笑)、その居場所のなさはすげぇ解るよ(笑)。でも、ライヴ自体は楽しかったんじゃないの?

逹瑯: はい! ライヴ自体はすっごい楽しかったです! でも。

J: でも(笑)?

逹瑯: はい。でも、完全に出順がイジメでしたね。だって、RYUICHIさん(LUNA SEA)と西川さん(abingdon boys school)の間にオレだったんですよ! 勘弁してよぉ〜って感じでしたよ、ホント。普段かいたことのない汗かいちゃいましたからね。

J: あはははは。たしかにね、先輩ばっかりのところに出るイベントとかって、緊張感あるよな。俺たちもライヴハウス出始めた頃って、そうだったもん。まぁ、かなり昔の話だけど(笑)。LUNA SEAは、1989年に結成したバンドだからね。かれこれ20年くらい前に始まったバンドだから。もう今の時代からは想像できないかもね。ネットも発達してなかったから情報もいまみたいにない時代だし、バンドをやるとか、アンダーグラウンドな音楽を聴くっていうのは、ホントに異質なことだったからね。なんか、普通な精神の持ち主じゃバンドなんてできなかったっていうか。でも、俺たちよりも前の世代の人からは“オマエたちの時代はまだよくなった方だ”っていわれてたけどね。でも、そんな時代の中で、どうやって天下取っていこうかっていう。そんなことばっか考えてたよ。のし上がるっていうか。自分たちの存在と音楽を、どうやってみんなに知ってもらうかっていうね、毎日そんなことばっかり考えて生きてたよ。存在証明というかね。

――はい。90年代って、いろんなモノがたくさん生まれてた時代でもあったし、世の中が変わりつつあった時代でもありましたからね。LUNA SEAは、そんな中で、すごくロックシーンに影響を残したバンドだったと思います。逹瑯くんたちの世代にとっては、憧れの中心だったんじゃない?

逹瑯: もぉ、ホントそうっすよ。めちゃめちゃ聴きましたからね、LUNA SEAは。俺たち世代でバンドやってるヤツは、LUNA SEAを通ってないヤツはいないでしょ、っていう感じですよ。コピーもしてましたからね。今、俺たち世代のバンドマン集めて、なんのリハも無しに、“「JESUS」やるぞ!”っていきなりいっても、絶対にみんな完璧にできると思いますよ(笑)。

J: へぇ〜。ホント!?

逹瑯: 絶対できますよ、みんな! 絶対!(力説)

J: あははは。すごいね(笑)。

逹瑯: すごいんですよ! だってだって、昔、事務所のイベントで「WISH」やったとき、イントロのジャァ〜ジャってとこだけで、お客さんが声揃えて、“I wish!”っていいましたからね! ウチら世代はアーティストに限らず、社会現象だったんだと思いますよ、LUNA SEAって。ウチの事務所の後輩にシドっていうバンドがいて、そこのベースの明希が、もぉ、今日Jさんと対談だっていったら、“着いていこっかな……”って、本気で悩んでましたからね(笑)。

――LUNA SEAの東京ドームでの復活ライヴは、アーティスト大集合でしたからね。もちろん、明希も来てたんですけど、帰りに“セットリスト頂戴”って懇願され、その上、こっそり鞄から“見てっ”って何か出すから、何かと思ったら、“拾ってきちゃった”って、銀テープもって帰って来てましたから(笑)。SLAVE(スレイヴ=LUNA SEAファンの呼び名)でしたよ、ホント、あのときの明希は(笑)。

J: ホント(笑)? 嬉しいよね、そういうの。逹瑯くんも来てくれてたの?

逹瑯: いや、俺、めちゃめちゃ楽しみにしてたんですよ! チケットも手配してもらってて。なのにその日、インフルエンザになっちゃったんですよ!

J: また何もその日になんなくてもねぇ(笑)。

逹瑯: そうなんですよ! もぉ、どんだけ自分をけなしたか(笑)。なんで? 今日なの??? みたいな。最悪でしたよ。悔しかった。

J: 残念だったな〜。それは。

――その日、ムックのベースのYUKKEと、シドの明希と、ムックと同期バンドのMix Speaker's,Inkのベースのseekとご飯食べて帰ったんですけど、もぉ、ご飯食べてる間中、LUNA SEAトークでしたからね(笑)。YUKKEなんて興奮冷めやらず、カラオケ行こうっていい出して、いざカラオケに行ったら、その部屋の履歴が全部LUNA SEAだったっていう(笑)。

逹瑯: すげぇ、みんなライヴ見た後、盛り上がって帰ったんだ! すげぇ。

J: いやぁ、ホント嬉しいね、そういうの。

逹瑯: ホント、だって当時学校でも、5人に1人は『LUNATIC TOKYO』持ってましたもん。そういう時代でしたからね。本当にすごいバンドなんですよ。バンドもすごかったけど、Jさん個人としても、俺の周りにはすごい尊敬してるヤツ等が多くて。ナイトメアのベースのNi〜yaとか、ギタリストだけど、ナイトメアの柩とかも、Jさん崇拝してますからね。

J: 嬉しいね。感謝するよ! でも、俺的にはさ、いちベーシストって立場でいたつもりなんだけど(笑)。

逹瑯: いや、でも、Jさんの存在感ってすごいですよね! 憧れる対象ですもん。

J: いやぁ、嬉しいよ、ありがとう。でも、LUNA SEAってバンドは、結成当時から本当にガムシャラだったよ。自分たちにしかできないことをやんなきゃいけないって、それで、それぞれの音楽感をぶつけ合って、何か新しいことをやっていけないかって、試行錯誤して、刺激し合ってね。だから、もちろんぶつかり合うし、喧嘩もするし(笑)。一つのことを決めるのに、5人の意見をぶつけ合って一つの答えを出すから、最後までものすごい時間もかかってたしね。曲作りもそう。でも、それをよくやってこれたなって思うけど、やっぱ、自分たちのことを信じてたし、そんな俺たちを待っててくれる人たちがいると思ってたからなんだよね。俺らには音楽しかなかったから。俺らも音楽に救われたと思うしね。だからこそ、俺らの音楽を待っててくれる人たちの気持ちがすごく解ったんだよ。だからこそ、頑張らなくちゃって思えたし、頑張れた。そんなファンのみんなに対してリスペクトのない活動、行動は絶対にしちゃいかん、って自分の中で固く誓ってたんだよ。失礼だもんね。そうやって貫いてきたからこそ、今、そうやっていってもらえてると思うと、あの頃の熱は無駄じゃなかったなって思えるよね。

逹瑯: いやぁ、俺、10年後20年後、ここまでリスペクトされる存在になれんのかな? って思ったら、まったく自信ないですもんね(笑)。

――言い切るなっていう(笑)。

J: あははは。

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