INORAN、生命に必要不可欠な水をめぐる旅路が始まる6thアルバム『Watercolor』大特集

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INORAN 6thアルバム『Watercolor』2010.3.10リリース

刻々と変化する水の色のように INORANの音楽がメタモルフォーゼする 声明に必要不可欠な水をめぐる 旅路がいま始まる

――1月の新木場STUDIO COASTワンマン直前、BARKSでは「I'll be there」のデモ音源の先行試聴を行なったわけですが。INORANさん的にもこういうことは新しい試みでしたよね?

INORAN: そうですね。自分の今のモノを創る制作過程というか、まあ曲っていうものはアルバムになっても完成はしないと思うんですけど、その制作過程というのはなかなか作り手側しか分からないじゃないですか。でも確実に作品はどんどん息吹をあげて成長していってて。そういうものを、みんなに聴いてもらいたかった。(アルバムとは)テイクが違うからとかではなくて、その過程のものを聴いてもらうというのは、今回のアルバムリリースやこの間の(COASTの)ライヴを考えるとホントにいいタイミングだったので、こういう試みをしてみた感じですね。

――では、その後に行なったCOASTのライヴ。手応えはどうでしたか?

INORAN: 企画から組み立ててったんですけど。すべてがよかったし、すごく意義のあるライヴにできたかなと思います。手応えとしても自分のなかにもみんなのなかにも響いていくライヴだったと思います。

――そして、その舞台でライヴ・レコーディングを行なった曲も収録されたニュー・アルバム『Watercolor』。なによりもタイトルがいいですね。INORANさんらしくて。

INORAN: ありがとうございます。タイトルはなんとなく浮かんだんですけど。水って何色なんだかわかんないですよね? 人によって違うし。水が青く見えるのも光を反射してるからだし、本当はどんな色なんだろうって考えてるうちに、そういうところは音楽と似てるなと思って。

――このジャケットで水に浮かんでる人、まさかINORANさんではないですよね?

INORAN: 違いますよ~。こんなキレイな曲線美じゃないです(笑)。モデルの方です。

――アルバム自体は、前々作『ニライカナイ』とも前作『apocalypse』とも違うところにいったINORANさんの作品かなと思ったんですが。

INORAN: うん、そうですね。たぶん。今回はライヴでレコーディングしたというのがもの凄く大きくて。音を吹き込むというのは未来の希望や過去の経験もありながら、その瞬間の音なんですよね。音を吹き込むとき、今回のようなライヴ・レコーディングだとその人たちのそういう空気感、波動、空気の揺れが入ってくるんで。それが曲を凄く強い生き物にしてくれたから、そのカラーが強いと思いますね。もちろん、ライヴ終わってからも“これも入れよう”とか新たにテイクを吹き込んだりもしたんですけど、そのときもその影響が出ちゃいましたから。人の波動、気持ちが凄く曲を強い生き物にしてくれたアルバムだとは思いますね。

――そうですね。そもそも今回はなぜライヴ・レコーディングをしようと?

INORAN: できるだけそういう空気感を入れたかったんですよね。自分、スタッフ、ファンの子とかみんなの。(ライヴで)共有している瞬間を切り取って残せるって凄いことだなと思って、それをやってみたかった。

――そういう作業を曲が呼んでたんですか? それとも、INORANさんがそういうことをやりたいモードだった?

INORAN: 同時ですね。曲を作りながらもそういうものを描いてたのかもしれないし。それが、1月のあのライヴってものを必然にして、そこにCandle JUNEさんがいてくれたということなんだろうなって思いますけどね。なにが呼んだのか呼ばれたのかはわかりませんけど。

――気づいたら全部が必然なものとしてつながっていったと。

INORAN: そうですね。繋がったというか、繋がるようになってたんですよ。きっと。

──COASTではCandle JUNEさんと、アルバムに収録されたシングル「時化」ではRoenさんと、COASTのライヴ・レコーディングもみんなとのコラボみたいなものですから。そう考えると、このアルバムが完成するまでのプロセスにはINORANさんが音楽を通して人とつながって何かを創作していくと流れが浮き彫りになってくると思うんですが。

INORAN: そうですね。元々、人と何かを創る、人と一緒に何かをするというが好きなんですよね。どっちかっていうと。自分一人で創るよりも、みんなで形のないものを創っていくほうが性格的に好きなので。だから、たぶんこういう流れになったんだと思う。

――その流れのなかで、本作にはいろんな人のエネルギーが注ぎ込まれた作品になりましたね。

INORAN: そうですね。これはみんなのエネルギーだと思いますよ。

――そのエネルギーが新しいINORANさんをも生み出した気がします。本作の「サヨナラ」「Baies」の仕上がりなんて、今までにない軽快さがめちゃくちゃあって。

INORAN: 軽快でした?

――はい! 「サヨナラ」は今までとは違う新しいポップ性を感じましたし、「Baies」はここまで爽やかでありながらも、そこからさにキラキラとしたポップチューンへと落とし込んでいるところが新しいなと思いましたね。

INORAN: ああ、ホントですか? これまでいろいろ経験させてもらって、ジャンルというかテンポもそうだし“こうしたいな”っていうのがすごく広がってるんですね。だから、僕の中では今までよりもバラエティーのある曲も、別に抵抗はなく自然にこういうい曲が出来てるんですよね。

――新しいポップを作ろうとか意識した訳ではなく自然とこういうものが出てきたと。

INORAN: うん。アルバムを作ることになると、10曲とかに納まりきらないぐらいいろんなことをやりたくなっちゃうんですね。それはテンポ感であったりジャンル感であったり歌詞であったり。そのなかには今までの自分から飛び出たものも出てくるんですよ。

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