YUKI、時間をかけて紡ぎだされた珠玉の楽曲たち『うれしくって抱きあうよ』特集

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YUKI 前作『Wave』以来3年半ぶり、待望の5thアルバムが完成

時間をかけて紡ぎだされた珠玉の楽曲たちる

“生きている”という気持ちを目一杯、享受しようという気持ちだけなのかな

――アルバムは、2年近くかけてずっと制作されていたんですよね?

YUKI:2008年の“New Rhythm Tour”が終わってからですね。あのツアーで得たものが、すごくこのアルバムには反映されていると思います。あの時のセットや演出は機械的というか、照明のレーザーやLEDもすごかったんです。でもあれをやったことで、次は、より手作り感のあるものがやりたくなりました。そこで、そういうライヴをやるんだったら、どういう曲があればいいんだろうと思ってできたのが、このアルバムなんです。

――このアルバムは曲やアレンジもすごくバラエティに富んでいて、もちろんアルバムとして大きくひとつにまとまっているんですけど、一曲一曲は全部違う感触というか。

YUKI:エンジニアさんにも言われたんですけど、私としてはすごく統一感があると思っていたのでびっくりしました。自分の中ではすごく似ているなと思って、どうしようかと思っていたんです(笑)。でも私が他のミュージシャンのアルバムを聴く時も、色々な声色とか、色々なサウンドがあるものが聴きたいので、それでこういうふうになったのかもしれないですね。

――『うれしくって抱きあうよ』というタイトルはすごく印象的な言葉で、このアルバムの空気感をそのまま詰め込んだような言葉ですね。

YUKI:私は踊ったり歌ったり、体を動かすことが好きで、歌に踊りがついてくるほうなんですけど、去年はそういう、人が感じたことがそのまま自然に体の動きになって表現されるということに対して敏感になっていたんです。悲しくて体が動いたり、嬉しくて体が動いたり。その自分の体すべてを使って何かをするということを、この「うれしくって抱きあうよ」という言葉は一番表していました。例えば抱きしめるとか撫でるとか手を握るとか、そういうことで気持ちを伝えることは、とても大事だと思うんです。そういう“手触り”に重きを置いていたのかもしれないですね。そういうふうに、素直に詞を書くようになって、嘘ではない、生々しい感触や手触りというものを求めるこの感じは何なのかということも考えたんですけど、それはやっぱり“生きている”という気持ちを目一杯、享受しようという、その気持ちだけなのかなと思ったんです。

――このアルバムは、どの曲もそういうYUKIさんのリアルな気持ちが歌われているんですね。

YUKI:このアルバムは、どの曲も“今”のことを歌っているなと思うんです。明日がくるかどうかも、今の時代はわからない。そういう危機感を持っていると、毎日が楽しくなるし、今を楽しむために、ということを考えるようになると思うんです。今、目の前にいる人に感謝の気持ちを感じたのなら、すぐに言う。今すごく手をつなぎたいと思ったら、手をつなぐ。あとで後悔するくらいなら、今やったほうがいいと思うんです。過ぎていく瞬間を生きていることが“生きる”ということ。今をきちんと、精一杯やることなんだと思い始めて、それがどんどん歌詞になっていきました。

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