キッスのベーシスト、ジーン・シモンズの息子であるニック・シモンズが発表しているコミック作品「Incarnate」が、日本の漫画作品の絵をトレースしていると指摘され、単行本の発売が停止された。

ニックが絵をトレースしたとされるのは、週刊少年ジャンプに連載されている久保帯人氏の作品「BLEACH」(集英社)。アメリカの漫画ファンが集う掲示板サイトなどで問題の箇所を比較検証する投稿がされ、発覚した。同作品は諸外国でも人気があり、アメリカでも英語翻訳版が出版されている他、アニメ版も放送された。

この指摘を受けニックはPR担当を通じ自分が「BLEACH」の大ファンであるとした上で、「確かに自分の作品と今回指摘された作品には似ているところがある。これは自分が尊敬する作家へのリスペクトとオマージュのつもりだったが、行き過ぎた行為と感じた漫画ファンや作家の方がいたら謝罪したい」という声明を発表した。また同作品のコミック版を出版していたRadical Publishingも「事態を深刻に受け止め、問題を解決するまで本作品の出版を停止することにした」と同社のホームページ内で発表している。

これに対し海外の漫画ファンの間では「尊敬しているからって人の絵をトレースすることが正当化されるのか」という意見が噴出。久保氏自身はツイッターで「トレースの真偽より、ジーンの息子が漫画家ってことのほうが気になる」という旨のつぶやきを投稿している。

現在21歳のニックはシンガーとしても元キッスのギタリスト、ブルース・キューリックの最新ソロ作『BK3』に参加、「Hand of the King」で父親に似たディープな声質のヴォーカルを披露した。同作には父、ジーンも参加している他、先日他界したザ・ナックのダグ・ファイガーも「Dirty Girl」でヴォーカルを取っている。

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