THE NOVEMBERS、プレミア化している1stDEMOを無料開放

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THE NOVEMBERSが、既に廃盤となっている1stデモ音源を、3月8日(月)15時からMySpaceにて無料配信を開始した。収録されている全4曲の他に、ジャケット写真とメンバー手書きの歌詞カードの画像も用意されている。もちろん無料だ。

この施策は、結成当事200円で販売していた1stDEMOが、現在オークションで高値取引されている状況を知ったメンバーによる行動だ。マイスペースのフレンドであれば、誰でも無料で音源をダウンロードできる。フレンド限定で公開されているマイスペース・ブログにダウンロード用リンクが設置されている。

以下が、THE NOVEMBERS小林祐介(VO/G)からのコメントだ。

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この度、THE NOVEMBERSの1stDEMOをフリーダウンロード出来るようにしました。

この作品は、結成当時のメンバー、小林、高松、大森の3人によるもので、19歳の時の音源です。地元ライブハウス(宇都宮KENT)での一発モノラル録音+僕の4トラックMTRで制作しました。The CureやThe Smithsのような音像にしようと試行錯誤したのをよく覚えています。今思うと手法があまりにアナーキーなものでした。

この作品はライブ会場やハイラインレコードなどで販売され、たくさんの方が手を伸ばしてくれました。とても嬉しかったです。結成して半年ほど経ち、現メンバーが揃いました。新たな心持ちで活動していくにあたってのひとつの区切り、あるいはけじめとして、1stDEMOの販売を終了しました。

それから何年か経ち、とあるオークションで本来200円だった1stDEMOが遥かな高額で取引されているという事実を知らされました。コピー商品かもしれない、という警告も受けました。しかし、そういうことがある意味自然発生的に起こる事は、目に見えていましたし、それ自体を批判するつもりはありません。そうしてまで聴きたいと思ってもらえることが、本当に光栄だからです。

さて、そんな1stDEMOをどうしてフリーダウンロードしようと思ったか、ですが、単純に僕の心境の変化です。当時の曲をこの4人で演奏したい、と思うようになりました。クアトロのワンマンで「echo」を、リキッドのワンマンで「marble(DEMOバージョン)」を演奏しました。懐メロ的な在り方ではなく、現時点の自分達のステージの一環として、表現のひとつとして、堂々と演奏出来ました。その手応えから、1stDEMOを聴きたい人がいるのなら、お金をとらずに自由に聴いてもらいたい、と自然に思うようになりました。(これはボランティアの精神ではありません、1stDEMOに対する自分の中でのけじめがあるだけです。この作品には価値がある、しかしそこにお金が介在する余地がないだけのことです。)

そこで、自分でいろいろと方法を考えつつ、たくさんの方がアイデアを提案してくれました。これが「THE NOVEMBERSを知っている方の1stDEMOとの出会い」に留まらず、「1stDEMOとの出会いがTHE NOVEMBERSとの出会い」にまで発展したら素敵だなと思い、今回このような形をとりました。

協力してくれたたくさんの方、この作品を聴きたいと思ってくれた方、これから出会うであろう方へ、感謝しています。

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3月10日(水)には、2ndアルバム『Misstopia(ミストピア)』がリリースとなる。

1st demo 「THE NOVEMBERS」
1.螺旋と水
2.marble
3.echo
4.天井と管

『Misstopia(ミストピア)』
2010年3月10日(水)発売
UKDZ-0101 \2,415(税込)
1.Misstopia(ミストピア)
2.Figure 0(フィギュア ゼロ)
3.dysphoria(ディスフォリア)
4.pilica(ピリカ)
5.パラダイス
6.sea's sweep(シーズ スウィープ)
7.Gilmore guilt more(ギルモア ギルトモア)
8.I'm in no core(アイム イン ノー コア)
9.Sweet Holm(スウィート ホルム)
10.ウユニの恋人(ウユニノコイビト)
11.tu m'(チュム)

◆THE NOVEMBERSマイスペース
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