フライトゥンド・ラビット、いよいよ日本上陸

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“怯えたうさぎ”というバンド名を持つグラスゴーの5人組、フライトゥンド・ラビットの、正式な日本デビュー作となるサード・アルバムが遂に完成、2010年4月21日にリリースが決定した。マーキュリー・レヴ、インターポール等で知られるピーター・カーティスをプロデューサーに迎えた当アルバムは、本国イギリスとアメリカでは3月1日にリリースされ、FMQB紙にて初登場1位を獲得する幸先の良いスタートを切っている。

◆フライトゥンド・ラビット画像

前作『The Midnight Organ Fight』リリース後、ビッフィ・クライロやデス・キャブ・フォー・キューティーのオープニング・アクトを務め精力的なライブを行なった彼らだが、エネルギッシュなライブの要素が盛り込まれた本作では、モダン・ガレージ・ポップ・ワールドはそのままに、グラスゴー特有の叙情的なメロディが更に際立っている作品になったようだ。新メンバーとして多彩なゴードン・スキーンが参加したことで、ギター、マンドリン、キーボードといったサウンドに新機軸が見えるとも。


3月4日~14日には9回のプロモーション・ギグをUKにて実施。その後テキサス、オースティンで開催されるSXSWに出演。そして4月17日には夏フェスのオープニングを飾る<Cochella(コーチェラ)Festival>への出演も決定、その後は全米ツアーに突入するという。まさに日本でのパフォーマンスも期待したいところだが、3月10日、KOKO(ロンドン)で行なわれたライブ・レポートが届いたので、紹介しよう。レポートはロンドン在住のミュージック・ライター坂本麻里子氏だ。

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フライトゥンド・ラビットのギグに行ってきました。会場のKOKOは満杯で、やっぱ若いファンが多い!チェックのネルシャツのキッズと、20代半ばが圧倒的。これまで小さい会場でしか観たことなかったので、その状況だけでも感動もの。

「Swim Until You Can't See Land」などアンセム/フォーク的なメロディはやはりライブではノリがいい。でも、新作が発売まもない時期だからなのでしょうけど、やはりオーディエンスの反応が一際よかったのはセカンド・アルバムの曲。アンコール1曲目はスコットの弾き語りでエモかったし、やっぱり「Keep Yourself Warm」はみんな大好きなのだなーと改めて実感。バンドの雰囲気もほんとポジティブだし、MCからも感じる人柄のよさ(スコティッシュだから余計そう感じるのかもですが…基本的に田舎の英人が好きです)が素敵でした。

とてもいい感じだし、スコットランドの新波として、今回をきっかけに日本のファンにも開眼してほしい!と思いました。いわゆる「グラスゴー」なサウンドではなくても、フライトゥンド・ラビットやトワイライト、ファントム・バンドなど、しっかりしたバンドが育ってきていると実感。

文:坂本麻里子(http://www.audiobunny.jp/)

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最新作『The Winter Of Mixed Drinks』は日本盤のみボーナス・トラック3曲を収録し、4月21日に登場する。

『ザ・ウィンター・オブ・ミックスド・ドリンクス』
2010年4月21日発売
TECI21613 ¥2,280(税込)

◆フライトゥンド・ラビット・マイスペース
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