木村カエラ、5年分の感謝の想いを大放出

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デビュー5周年を迎え、発売された初のベスト・アルバム『5years』がロングセラーを記録している木村カエラが、初のアリーナ・ツアー<LIVE TOUR 2010 “5years”>を行ない、3月28日(日)東京・日本武道館にてファイナルを迎えた。カエラが武道館に立つのは2007年の全国ツアー<『Scratch』~上がってますってばツアー>追加公演以来、約3年ぶりとなる。

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子供時代のカエラを想像させる映像が流れたあと、アシンメトリーにパッチワークされたリメイクTシャツ+ショートパンツ姿のカエラが指を突き上げながら「HEY 武道館ー!!」と叫びながら、「You bet!!」でライヴがスタート。そして「Yellow」「マスタッシュ」「L.drunk」と、外の肌寒さを吹き飛ばす、ぶっちぎりのロックチューンでご挨拶☆ 武道館にいながらフェス状態の盛り上がりと掛け合いで、すさまじい歓声が曲間~曲終了で沸き起こった。

観客の「温めて!」の声に、「今日は温めますよ、とことんね♪」とニヤリ。その言葉通り、「リルラ リルハ」「Samantha」といったシングル作品はもちろん、今ツアーから披露されている「リリアン」、さらには想像力を掻き立てる映像と共に贈った「ワニと小鳥」「dolphin」の名ミディアムで、心と身体を熱くさせた。大ヒットを記録している「Butterfly」では、冒頭でピアノ演奏するサプライズ。ぎこちなさの残るメロディにほっこりさせつつも、キメのコードを間違えて苦笑い……のご愛嬌も。大きな拍手で迎えられながらの歌は、キラキラと一筋の光を放ち、観る者を幸せにさせるほどの感動を呼んだ。さらに青いライトの中の「Circle」は、タオルとレーザーが入り乱れてさらに幻想的かつ圧巻のグルーヴ感。弾ける観客たちに「みんな元気だね。かわいい。食べちゃいたい(笑)。こっから超盛り上がっていくからね!」と、後半は「Ground Control」「STARs」「1115」「BEAT」「BANZAI」「TREE CLIMBERS」と、とことんロックに振り切ったキラーチューンを大放出。ライヴ・アーティストとしてのキャリア、同等の進化を遂げた“KAELA ROCK”を惜しげもなくアリーナのステージで見せた。

アンコールでは「おどるポンポコリン」を披露。スチャダラパー+カエラ+ダンディ坂野+アニメ『ちびまる子ちゃん』登場人物との豪華共演映像と共に観客たちを沸かせ(カエラがバンドレスで歌った姿も初めて観たかも)、「Jasper」は約1万人総ダンス状態、「Magic Music」は約1万人総ジャンプ状態にして観客たちとの絆をガッチリ固め、オーラスは「今もずっと変わらない気持ちを最後に歌いたいと思いました」と、デビュー曲「Level 42」。“君のために歌い続けるから”と綴られたカエラの原点を、大事に、力強く歌い上げた。

全曲を終え、大きな歓声と拍手に包まれた中、終わりを名残惜しそうに、観客たちを愛おしそうにしばらく見つめていたカエラ。揺るがぬ思いを本ツアーで確信し、6年目へと踏み出した。今後も見せる新たなサプライズに期待したい。

Text by Kimiko Takahashi
photo by Tsukasa Miyoshi

◆木村カエラオフィシャル・サイト
◆木村カエラレーベル・サイト
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