BUMP OF CHICKEN、2週連続シングル「HAPPY」「魔法の料理 ~君から君へ~」リリース特集

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BUMP OF CHICKEN

2週連続シングル・リリース「HAPPY」2010.4.14発売 「魔法の料理 ~君から君へ~」2010.4.21発売

――まず、「HAPPY」の方からいきましょうか。「HAPPY」はリズム・パターンやギターの絡みも含めて、今までにない新しい試みだなと思うんですけども、直井さん、この「HAPPY」はデモテープの段階からこんな感じだったんですか?

直井由文: いや、いたってシンプルなロックン・ロールの曲だった……。まあ、ロックン・ロールなのかな? わかんないけど(笑)、僕の中ではロックン・ロールと感じた曲です。

――なんかザ・ローリング・ストーンズみたいな。

直井: うん、すごいシンプルな、ギターとベースとドラムとボーカルで表現できるものだったんですけれども、それが、何故こういうリズムになったのかというと、やっぱり、うちのプロデューサーが「これ、俺の頭にはじめっから聞こえてたんだよな」って言ってたんです。あのリズムですよね。わかりやすく言うと“ダン、ッツッタ、ダン、ダダン、ッツッタ”って。あれ、最初はまったくなかったんです。

――あ、そうなんだ。

直井: 俺らが本チャンのレコーディングやってる最中も、まったくその頭はないです。だから、シンプルで、結構……。

――普通のエイト・ビートだったの?

直井: そうですね、フツーのエイト。生ドラムが入ってるじゃないですか。あんな感じの。まあエイトの中にもちょっとした現代の工夫がある程度だったんですね。で、ギターとかも、すごいシンプルに入ってて。始めの“ドギャーン”とか、ああいうのもまったくなくて、すっごいシンプルな、でもいつもどおり「うわ、すっげえ良くできたな!」と思ってたんですよ。今回、すごいシンプルなロックにできたなと思ったら、プロデューサーがやってきて、「なんか、ダン! ダン! みてえな感じ」みたいなことを言い出して、全然わからなくて(苦笑)。なんか「ヒッツみたいな音で」みたいな。全然わかんないままいろいろ音を重ねていきました。

増川弘明: 最初の印象は、直井くんが言ったとおりなんですけどね。ホントに、ストレートでシンプルなギター・サウンドが押し出されたって言うか。あのリフとかもやっぱ、まあロックっていうのかわかんないですけど、ローリング・ストーンズみたいな、ちょっとそんなイメージもありますし、なんか「カッコいいね」っていう感じでしたね。で、いま聴いてて思い出したんですけど、途中から「これ、どうなっていくのだろう」ってちょっと思ってた部分もあったりしたんですけど(笑)、まあ今は、いちばんいい形になったんじゃないかなとは思ってますけどね。

升秀夫: レコーディングに時間がかかったのはかかったんですけど、今までと違うのは、僕が録り終わってからエディットで変わっていったことかな。まあ、元々のリズムは叩いていたんですが。ライブで再現性を高めるためにどうするかなって考えたりしてるとこですね。

――藤原さん、これはコーラスをかなりダビングしたんですか?

藤原基央(以下、藤原): コーラスは最初、3声のそれぞれダブルで6トラック録ったんです。で、もちろんデモテープのときは僕だけなんで、そういう状態で聴いてもらって、まあプリプロの段階から「ここはやっぱ大勢でいくべきなんじゃないか」っていうアイデアが出てきて、とりあえず、だから3声のダブルで6人分俺で録って、それとあと、けっこう自由に、その3声のうちのどこを歌ってもいいし、別にもう歌になってなくてもいいから、とにかく同じリズムで“Happy birthday”って言えばいいからっていうノリで、4人でひとつのマイクに向けて歌ったのが、2トラック分入ってますかね。

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