『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』にみる、GACKTのプロフェッショナリズム

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冒険好きな少年が身長2mmに変身して大活躍するというストーリーを、実写とCGアニメが融合した映像で表現する『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』。4月29日に公開となるこの奇跡のファンタジー・アドベンチャーで、前作に続きマルタザールの声を演じるのが、GACKTだ。

◆GACKT&『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』画像

──前回もマルタザール役で声優として出演されましたが、どういった経緯で、本作に参加されることになったのですか?

GACKT:最初は、「こういう面白い役があるんだけど」ということで、マルタザール役の話が来たんだ。僕は声優という仕事にもともと非常に興味があったし、特に、「自分がひとりの大人として、子供たちに対して何かできることがないか」ということを考えるようになっていった。だから尚更、子供たちに対してアプローチできる今回のような仕事は、優先して引き受けるようにしている。それが参加した大きな理由だね。

──リュック・ベッソン監督から直接オファーがあったのですか?

GACKT:1番最初は、リュック・ベッソンからのオファーということではなかったんだ。シリーズ1作目の時に、映画会社から話が来たんだけれど、声を録音した後でリュックがそれを実際に聴いて、とても気に入ってくれた。それで、その後に彼が僕の資料を見たときに、「えっ、こんな人なの?」と、声と顔のギャップに驚いたみたい(笑)。彼は僕の事をもっと大きくて、ごつい人だと想像していたみたいで、「こんな青年なの?」と言われてね。「そんなに若くないよ」って言ったんだけれど(笑)。

その後、実際にリュックと会ったんだけど、すごく気が合って、「アーサーは実はこういう展開でさ……」っていう話もして、「またやってくれたら嬉しいな」って、彼はその時に言ってくれていたんだ。それで今回、2作目の話で彼から指名されてね。彼は、クリエイターとしても尊敬している人だから、彼の気持ちに応えたいっていう気持ちがあった。それに、続投のリクエストの声も多くあったし、同時に子供達とも触れ合える作品でもあったから、「やろう!」っていうことになったんだ。

──リュック・ベッソン監督の他の作品はご覧になっているんですか?

GACKT:全部見てる。

──では、かなり好きな監督なんですか?

GACKT:そうだね。やっぱり1番好きなのは『レオン』かな。描写の仕方が非常に美しいと思ったし、彼が起用したゲイリー・オールドマンが素晴らしかった。僕はゲイリーが大好きなんだけど、あの時、ゲイリーはアル中だったんだ。そんなアル中のゲイリーを起用するあたり、「(リュック・ベッソンは)すごいな」って思ったよ(笑)。

──結構マニアックなところに目が行くんですね。

GACKT:僕?そうかな?確かにジャン・レノたちの演技も良かったけど、実際にあの映画を引き立たせたのはゲイリーだと思う。そのゲイリーを起用したリュック・ベッソンはすごく面白いと思うんだよね。

それに、ゲイリーやリュックには、映画に対する思いの強さとか心意気とかをすごく感じるんだ。リュックがゲイリーと作品のことについて色々話をしたことがあるらしいんだけど、それを聞いたゲイリーが、「それはどんな役なんだ?俺が想像するにはこんな役なんだけど、合ってるようだったら言ってくれ」って言って、レストランの中で、“ガッシャン、ガッシャン”と暴れ出したらしいんだ(笑)。それで散々暴れた後に「こんな感じか?」って聞いたら、それをリュックがすごく気に入って、ゲイリーに決まったらしいんだよ。

普通だったら、そういう人がいたら引くじゃない?でも、彼は作品に対して愛情があって、「こういう人を入れた方が面白くなる」ということが分かっていたからこそ、ゲイリーを起用しているんだ。大人はなかなかそういった思い切ったことは出来ないし、子供心があるからこそ出来ることだと思うんだ。それに、リュックのそういう所って、クリエイティブにもすごく反映されていると思うんだよ。今回の『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』や、彼の他の作品に関しても、長年温めてきた熱い思いを感じるし、クリエイティブに対する純粋なところや、ひたむきな姿勢が大好きなんだ。だからこそ、この作品に僕が携れたことを誇りに思うし、彼に対して「応えたい」という気持ちがとても強いね。
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