オレスカバンド、楽しめる音楽という原点を見つめて6人が全速力で音の中を疾走するNEWシングル「自転車」大特集

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オレスカバンド

NEWシングル「自転車」2010.4.28リリース

「自転車」TX系全国ネット「NARUTO-ナルト- 疾風伝」エンディングテーマ曲
「ダンスナンバー802」大阪デザイナー専門学校TVCM局

楽しめる音楽という原点を見つめて
6人が全速力で音の中を疾走する
自転車を 漕いで 漕いで 漕いで
その先に見えたものとは?

INTERVIEW-1

自分達のスカって何なんだろうとか、突き詰めていったことがなかったから。一回やってみようと

──『What a Wonderful World! vol.2』以来なので、BARKS登場は一年振りになりますね。2009年はどんな1年でしたか?

いかす: あっという間でした。2009年は基本的に制作の年だったんですよ。まあライブはやりながらなんですけど。なので、2010年の2月と3月で、3年ぶりに日本各地を回ったんですよ。2009年はそれまで外に目が向いていたのが、初めて内に向いた感じがしました。ずっと<warped tour>とかイベントとかがあって動き回っていたけど、2009年になっていざ制作ってなった時に、「ウチらが打ち出すものって何なんよ?」って、初めて話し合いましたね。今までは、“録って出し録って出し”みたいな感じだったので、珍しいことで。<warped tour>から帰って来て、「そういえばウチらってあんまりスカの曲ないよな?」って話をしたんです。「もっとウチらなりのスカがあってもいいんちゃうか? 一回それに偏ってみたらええんちゃう?」みたいな。

たえさん: それを作ろう! みたいなね。オレスカの“スカ”を。

いかす: そう。オレスカの“スカ”って何なの? みたいな。今まで、あえてそこを真剣に考えてなかったし、「スカって何なんやろ?」とか。

──“スカ”をバンド名にして背負ってはいるけれど?

いかす: そうそう。背負っている割に、自分達のスカって何なんだろうとか、突き詰めていったことがなかったから。一回やってみようということになって、ウチらがスカだと思う曲を13曲バーンと作ってみたんですね。

たえさん: それをレピッシュのtatsuさんと一緒にやって。

いかす: ライブとかでその曲をやってみて、バンドとして格好良いサウンドができ上がって、ウチらの格好良さが追求できたな!って思ったんですけど、「前にあった良さがなくなっているなぁ」と思いだしちゃって。ウチらのちょっとアホみたいな感じがなくなって、真面目になっちゃったみたいな(笑)。真面目にスカしちゃったみたいな感じ。

──確かに、スカって元々クールな音楽だし。

たえさん: そう。でもオレスカって、それだけじゃない。もっと「ギャーッ!」みたいな(笑)。

いかす: そうなんですよ。ウチらの人間的なところがあまり反映されてないと思ったし、やっぱりサウンドばっかりだったので、歌を重視してこなかったなぁと。ウチらって、歌を歌える曲ないよなって。そこで曲と歌詞から中心に作ってみようか、って話しになった時に、誰かと共作してみようということで、堂島孝平さんと一緒にやったんですよ。音楽を作ることに関して実験的でしたね。

今までやっていたこと全部、与えられていたものやったというか、そこを歩いてきただけなのかなって。

──ハヤミさんも同じような心境ですか?

ハヤミ: うーん、同じような感じなんですけど、ウチって2009年はあんまりバンドのこと考えてなかったんですよ。自分のことしか考えてなくて、すごく内に入ってた……そういう理由で名前を“リーダー”から“ハヤミ”に変えたんですけどね。すごく見つめ直した。

いかす: みんな、<warped tour>に行って、「ウチらって何なんやろ……」って、すごく内に向いたんだと思うんですよ。ウチも「自分らしさって何なんだろう……?」ってところまで行っちゃって。そういう状況があって。

ハヤミ: ビックリしました。自分がどんな人間だったか、わからなくなるから。

たえさん: 今までニンジンを前にぶら下げられてるような、「目標はココ!」っていうのがあったんですよ。デビューもそうやし、<warped tour>も。<warped tour>とオレスカが出逢ったことがすごく大きかったと思うんですよ。いつも投げられることに対して解釈していくこととか、それを受け入れることとか、それをやることにいつも手一杯になっていたんです。それが2009年、5月のクワトロが終わった時に先のライブが決まってない状態になっていて、ちょっと微妙な空気になっていて。初めてだったんですよね。一年後自分たちが何しているのかわからなくなることとか、「来月ライブしないんですか?」みたいな。そうなって初めて、今までやっていたこと全部、与えられていたものやったというか、そこを歩いてきただけなのかなって。

いかす: それに、<warped tour>では“女子高生”って語られている部分が多かったと思うんですよ。でも、実際どういうバンドなのか、どういう人間がやっているのかっていうことを考えだした時に、わからなくなったんですよ。それで、すごく考えましたね。なんかビックリした(笑)。

たえさん: 何もないみたいな(笑)

ハヤミ: ずっとオシッコ漏れそうな感じ(一同笑)。焦りで。

いかす: すごい不安でしたね。

たえさん: 何かやらなあかんのはわかっているけど、何をやれば良いかわからんし、わからんことが多すぎて。

──急に緊張の糸が解けて、考える時間ができたからですね。

いかす: そうですね。もう周りから言われることがなくなったんや、みたいな。気分やったよな?

ハヤミ: 2009年の最後あたりに、ウチは新型インフルになって、家におったんですけど、2010年になった時にこのバンドって「仲間」がキーワードなんだって思い出して。中学校で出会って、ずっとスカが好きでやっていたわけでもなく、自然に集まってからスカを勉強して、それで手当たり次第にライブに行って……。そうやって活動してきたバンドやから、普段6人で集まって遊んだりとか、それがすごい楽しいのが大事なんだって思い出した時に、このバンドの素敵なことがわかりだしてきて。だから「6人がすごいテンションが上がるものを作っていけばいいんや」みたいな。ファッションもそうやし、音楽もそうやし、ライブもそうやし。

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