[クロスビート特選ニュース] サウンドガーデン、熱い日本公演に期待
2010年のロラパルーザのラインナップが発表されたが、その中で目を引いたのがサウンドガーデン、12年振りの復活! 2009年3月にクリス・コーネルを除く3人が集結し、タッド・ドイルをフロントに据えてのチャリティ・ライヴをやっていたので、「いつかは再結成?」と思っていたファンも多かったはずだ。
90年代にはグランジ/オルタナティヴ時代の中枢を担っていた彼ら。しかしアメリカでは『Badmotorfinger』でブレイクして以降、メインストリームのど真ん中にいたにも拘わらず、日本では今ひとつパッとしていなかった。その証拠に日本公演が行なわれたのはたったの1回きり。『スーパーアンノウン』のリリース直前に行なったライヴでは、2,000人収容のホールに約半分しかいなかった。あまりの反応の鈍さにクリスがブチ切れ、ステージ中央にパイプ椅子をガン!と叩きつけるように置き、そこに座って歌い出したほどである。
グランジの中でもハード・ロック寄りだったサウンドは、パンクの匂いが強い他のオルタナティヴ勢とは違った光を放っていた。強烈なヴォーカルの存在感と、ツェッペリン張りのダイナミックなバンド・グルーヴは唯一無二。80年代メタルのファンでも聴けるバンドだったことが、実はグランジのファン層拡大に貢献したのは間違いない。その辺の微妙な立ち位置が日本のファンにはフィットしなかったのだろう。『Down On The Upside』を発表後に解散してしまったが、今度は熱い日本公演に期待したい。
◆クロスビート最新号(オフィシャルサイト)

この記事の関連情報
ロバート・フリップ夫妻、ロバート・プラントを前にレッド・ツェッペリンの曲をパフォーマンス
レッド・ツェッペリン、著作権の1割が売りに出される
【レポート】“Legends Of Rock”キャンペーン、「レッド・ツェッペリンが110万円、デヴィッド・ボウイが95万円、クイーンが85万円……伝説のロックシーン未公開ポジフィルムが手に入る」
ロックの殿堂2023、殿堂入りするアーティストは5月3日に発表
ロックの殿堂2023、ファン投票の締め切りが1週間後に迫る
サウンドガーデン、クリス・コーネルの妻と和解。未発表曲のリリースが可能に
「天国への階段」「イマジン」『スーパーマリオ』テーマ曲、アメリカで永久保存録音物に
【俺の楽器・私の愛機】1271「永遠への階段」
【俺の楽器・私の愛機】1270「憧れのジミーペイジ」