ナズ、ケリスへの養育費支払いは無理?

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泥沼化していたヒップホップ/R&B界のスター夫婦、ナズ(Nas)とケリス(Kelis)の離婚問題は、先日ようやく決着がついたかに見えたが、やはりすんなり終幕とはいかないようだ。

昨年にはロサンゼルス高等裁判所からナズから支払い命令が出され、離婚調停が成立したかと思いきや、これを不服としたナズが反訴、さらに支払いを拒否するなど泥沼化していた。しかしナズは先月12日、ロサンゼルス高等裁判所から総額にして約59万ドル(約5400万円)をケリスに支払うよう改めて命じられ、さらにケリスが裁判所に「できるだけ早い離婚成立」を求めていることも明らかになり、これでようやく決着するかに思われた。

だが、この高額な支払いはナズには難しいようだ。裁判所側はナズに月額15万2,031ドル(およそ1400万円)の収入があるとしてこの支払い命令を下したが、ナズによれば実際の収入はそれをかなり下回っているとのことで、もう一度支払い額を判定しなおすよう要求するという。

ナズは妻への生活補助としておよそ4万ドル(約370万円)、子供の養育費としておよそ4万7千ドル(約430万円)の支払いを命じられており、さらにケリス側の弁護士費用の90%にあたるおよそ15万5千ドル(約1400万円)と経費4万8千ドル(約450万円)を負担しなければならない。加えて、昨年に出された支払い命令からまだおよそ30万ドル(約2700万円)が未払いになっている上に、これを完済するまでナズは月に1万ドル(約90万円)を妻への生活補助として支払い続けなければならないというペナルティまで課せられている。

ナズはダミアン"ジュニア・ゴング"マーリー(Damian "Jr. Gong" Marley)との共演作"Distant Relatives"を全米で5月18日(日本盤は5月26日)発売予定。一方のケリスもほぼ同日の5月17日にニューアルバム"Flesh Tone"をイギリスで先行発売、日本盤は5月19日、全米では6月6日にリリースされる予定となっている。

◆ナズ Artist Info(bmr.jp)
◆ナズ Artist Video(bmr.jp)
text by bmr.jp
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