22-20s、6年の時を経て深化した魂のブルーズ・ロック


◆22-20s画像
6年の時を経て深化した魂のブルーズ・ロックの登場だ。
「(バンドを)あのまま続けるべきではなかった。もし続けていたとしてもアルバムは出来なかっただろうし、作ったとしても急かされて作ったつまらない作品になっただろう。この世界から2年離れ、寂しい想いをして、バンド生活や仲間との活動がなくなると辛いんだということに気付くことが重要だった。ソロを出してもきっと孤独だったと思う。自分にとって何が大切かを知るために必要な時間だった。活動休止していた2年~2年半も含めてオレたちの物語であり、それがあったからこそカムバックを果たせた。その経験があったからこそハングリー精神を取り戻すことが出来た。金がなくてプレスからプレッシャーがかけられなくなって初めて自分たちにとって何が重要かがわかった。それが何かというと自分たちのコアなファンの前でライヴ演奏をすること。アルバムを作ってツアーに出たいという気持ちさえあれば、それで満足だ」──マーティン・トリンブル
ブルースをそのまんま真似ることは出来ない。自分の立ち居地を踏まえてブルースに挑まないといけないと、マーティン・トリンブルは語る。

「最初は気付かなかったけど、当時のオレたちには相当なプレッシャーがかけられていた。イギリスではマスコミが騒ぎ立てたし。数ヶ月経つと騒ぎ立てられることに対して新鮮味を失い、窮屈に感じるようになった」
しかし2008年9月、ヘヴンリー・レコーズ(『22-20s』をリリースしたレーベル)の18周年を記念したライヴで復活し、セカンド・アルバムの制作に入っていく。
「グレンとはずっと連絡を取り合っていた。それでグレンと2人でいくつかの曲のレコーディングをしてみた。その後ジェイムスに声をかけてみたんだ。新曲をいくつか演奏したらかなり良くって、まあそこから始まった感じだ。そんな経緯でギターのダンを誘って9月のヘヴンリーのライヴに参加したんだ」

「ブルースをそのまんま真似ることは出来ないので自分の立ち居地を踏まえてブルースに挑まないといけない」というマーティンの言葉通り、バンドが活動をしていなかった年月で得られた思いも含め、自身のブルースをより深化させたこのアルバムは、メロディという新しい面と昔からバンドが持つロックン・ロールの要素が融合した内容となった。
「メロディが際立った音楽もやってみたくなったんだと思う。だけど今までのアティチュードや熱狂的な演奏、生っぽいロックンロール・サウンドは保ち続けたかった。…だけどブルースに対して自分の理解が変わったとは特に思えない。昔からチャーリー・パットン、ロバート・ジョンソン、スキップ・ジェイムス的なブルースを好んできた。つまりヴォーカル重視でギターはヴォーカルの伴奏。それはオレがかねてから描いてきた、自分たちのブルース像でもある」
22-20sの華麗なる復活、そしてそれを祝うように2010年に2度目のフジロック出演の決定と、一回りも二回りも強靭となって、22-20sのブルーズは再燃の狼煙をあげるのだ。
『シェイク/シヴァ/モウン』
2010年5月19日(水)発売
YRCG-90039 \2,300[税込]
※解説・歌詞・対訳付
※日本盤ボーナス・トラック4曲収録
◆22-20sオフィシャルサイト
※オフィシャル・インタビューより抜粋
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