SHAKALABBITS、ドキドキやワクワクがハジけ飛ぶようなライヴ

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5月23日(日)、強くはないが、雨は完全に本降り。場所は東京の日比谷野外音楽堂。そんな中、同会場でライヴを行なったのはSHAKALABBITS。これは所属レーベルをポニーキャニオンに移籍後の第一弾シングル「NACHO ROLL」のリリースに合わせたツアー<2010年 サラペのBUS TOUR>の初日でもある。

◆SHAKALABBITS 日比谷野外音楽堂ライブ画像

彼らが野音ライヴを行なうのは今回で3度目だが、確か1回目のときも本番直前まで雨がパラつく天候だった。今回はそれよりもさらにコンディションが悪い。とは言え雨天決行なのがこの会場。フロアを埋め尽くしたオーディエンスは、いつもは色とりどりのファッションだが、今日ばかりは雨ガッパ着用でほぼ白一色。それとは打って変わって派手なのが野音のステージ。シングル「NACHO ROLL」はそのタイトルもジャケット・デザインもメキシカン・テイストに溢れているが、それをステージ・セットにも活かし、まるでメキシコのどこかで行なわれているカーニバル会場のようでもあった。

定刻から15分ほど過ぎたころ、雨の降る会場に響き渡ったのはSE「Roller Coaster Remix」。ジメッとした気分も吹き飛ばす陽気なSEに乗ってメンバーが登場すると、オーディエンスは歓声を上げて迎える。両者がお楽しみモードへスイッチオン、「Roller Coaster」からライヴはスタートした。

2010年は年明けから制作作業に没頭していたSHAKALABBITSは、溜まりに溜まっていたライヴへの欲求を爆発させる。MAH(Dr)、KING(B)、TAKE-C(G)の3人は笑顔をこぼしながらもソリッドなプレイを決め、バンド・サウンドの熱量も高い。それを全身で感じながら気持ち良く歌うのはUKI(Vo)。「バスに乗り込みましょう。添乗員はSHAKALABBITS。安全装置は付いてないけどね」と言いながら、5曲目には「NACHO ROLL」も披露。まだツアーは始まったばかりのため細かいレポートは避けるが、新旧のナンバーを織り交ぜつつ、絶妙な流れで展開する。ドキドキやワクワクが、まるでカラフルな色を描きながらハジけ飛ぶようなライヴだ。雨を浴び、汗を流して、グチャグチャになりながら楽しむオーディエンスでもあった。

アンコールでは、この秋にリリースするニュー・アルバムから「Soda」を特別にプレイ。“30歳の本気のパンク”との紹介だったが、ポップ・センスがハジけ、そこにロックン・ロールの小気味よさも持ち合わせているのが、SHAKALABBITSらしいところ。さらにクロージングBGMとして流れたのも新曲。ロックの強さとキャッチーさ、対局にあるものを融合させたその仕上がりに、ニュー・アルバムへの期待も高まるばかり。

ちなみに今回のツアーは、東京、名古屋、大阪では雰囲気の違ったライヴハウス3カ所でのライヴも敢行。会場によりセットリストも異なるようで、バンドのいろいろな側面を楽しめるものになるはず。もちろんそれ以外のツアー会場でも、SHAKALABBITSの魅力を見せつけてくれるだろう。

文・長谷川幸信

<2010年 サラペのBUS TOUR>
5月23日(日)東京・日比谷野外大音楽堂
5月25日(火)下北沢SHELTER
5月26日(水)恵比寿LIQUID ROOM
5月29日(土)SHIBUYA-AX
6月1日(火)大分T.O.P.S
6月3日(木)長崎DRUM Be-7
6月5日(土)福岡DRUM LOGOS
6月7日(月)沖縄 桜坂セントラル
6月12日(土)仙台CLUB JUNKBOX
6月13日(日)新潟LOTS
6月15日(火)HEAVEN'S ROCK宇都宮
6月17日(木)長野CLUB JUNKBOX
6月19日(土)広島CLUB QUATTRO
6月20日(日)高松DIME
6月24日(木)青森Quarter
6月26日(土)札幌PENNY LANE24
6月27日(日)帯広MEGA STONE
6月29日(火)名古屋HUCK FINN
7月1日(木)名古屋BOTTOM LINE
7月3日(土)Zepp Nagoya
7月4日(日)なんばHATCH
7月6日(火)心斎橋CLUB QUATTRO
7月8日(木)梅田Shangri-La
7月24日(土)新木場STUDIO COAST
◆チケット詳細&購入ページ
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