【D.W.ニコルズ・健太の『だからオリ盤が好き!』】 第5回 「手軽に楽しめるオリ盤」

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D.W.ニコルズの鈴木健太です。

この連載ももう5回目。どんどん深い話になってきたところで、少し視点を変えて、オリジナル盤(=オリ盤)の手軽さについて語ってみようと思います。うっかりすると「マニアの世界」で片付けられてしまいそうなアナログ盤・オリ盤の世界。でも実はとっても手軽に楽しめるものなんです。



何が手軽って、まずは何と言ってもその値段。高いものではウン万円もするようなものもありますが、そんな高価なものはほんの一部。僕が持っているオリ盤のほとんどは、新品のCDを買うよりも安い値段で手に入るものばかりですし、3ケタ、つまり数百円で手に入るようなものだってたくさんあるんです。

また、結構みんな気にするのがオーディオ機器。「せっかくオリ盤を買ってもいいオーディオを持ってないと…」と、思うかもしれませんが、そんなことは決してありません。安いミニコンポ等に、それにこれまた一番安い一万円未満で買えるレコードプレーヤーを繋いで聴いても、オリ盤の音の素晴らしさは一目瞭然ならぬ一聴瞭然。十分楽しめると思います。

基準になるのは普段聴いている音環境なのです。

では肝心なオリ盤の見分け方は…というと、基本的にレコードレーベルとジャケットで見分けるのですが、最初はもちろんわかる訳がありません。

たとえば、お店によっては値札のところにオリジナルかどうかが記されているお店も結構あります。東京周辺ではDisk Unionなんかが代表的なところです。ただし、連載の第1回でも書いたように、“オリジナル”の定義自体が曖昧なのと、お店による勘違いや間違いも多々あるのでそれがすべてではありませんが、それは詳しくなってきたら自分で見極めるとして、入門編としてはその“値札についているオリジナル表記”を参考にするのもいいと思います。

あとは世の中にはレコードコレクターの方がたくさんいらっしゃるので、そういう方々のブログやサイトなどを参考にするのもいいと思います。ただし、内容が深すぎて意味不明だったり、その方々の熱にやられてしまい、こっちの熱がそがれてしまう場合もあるので若干注意が必要かもしれません…。

僕もそういう方々に比べたら足元にも及ばない訳ですが、大切なのは「自分なりにオリ盤を楽しむ」こと。自分なりでいいんです。
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