iLL、ジャンルや世代の垣根を越えた革命的衝撃作『∀(Turn a)』

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オーヴァーグラウンドからアンダーグラウンドまで、ジャンルや世代の垣根を越えた革命的衝撃作、登場!

「“色んなことをやる”っていう考え方が
“ひとつのことをやる”っていう考え方に、僕の中では繋がってる」

INTERVIEW

「“やったことないことをやろう”っていうのは、常に考えてる。同じものは作りたくない、っていうか」

――今回の企画は、以前から構想していたものだったんですか?

iLL:コラボのアルバムはいつかやりたいねって話をしてて、タイミング見計らってやろうって感じだったんです。“やったことないことをやろう”っていうのは、常に考えてるんで。あんまり同じものは作りたくない、っていうか……。聴いてても違うものを作りたいっていう意識は、毎回あるので。

――たしかに、これまでの作品でも違うアプローチを毎回見せてきましたよね。今回のコラボの面々にしても、ジャンルにしても世代にしても、全然違う人たちが集まってますし。例えば、その中で曲を共作したパターンはどういうふうに作業を進めていったんですか?

iLL:例えば……。Base Ball Bear(「歌ってるんだBaby」)とかは、彼らがどうやって曲を作ってるかに興味があったんですよね。何かで彼らの曲を聴く機会があって、どうやって曲を作って、どうやって形にしているのかを見てみたいなと思って。自分とは世代が違うので、若い人たちはどうやって作ってるんだろうっていう面白さがあったんですけど……。実際、僕から見たら、作り方が特殊っていうか。

――その違いっていうのは、具体的には?

iLL:ずーっと演奏してるっていうのは、僕は初めて見たかなって感じだったんですよ。もう、ずーっと、曲を作るために、延々と……。黙々と6時間ぐらいやってたのは、見ててビックリしましたね(笑)。僕とかのやり方は、作ったものを1回録って、それを聴いてみてこう直そうああ直そうっていうやり方なんですよ。でも彼らの場合は、完成形が見えるまで聴かないっていう作り方なんです。完成するまで演奏しきるというか、演奏してく中でこうしてほうがいいああしたほうがいいって決めて作っていくやり方は、僕とは全然違うなと思いました。

――そういう若手の人気バンドがいたかと思えば、個人的にはABRAHAM CROSSにものすごくアガりました! ASIAN KUNG-FU GENERATIONのようなメジャーの人気バンドと、こういう大きくいえばハードコア系のバンドっていう、ジャンルの違いにちょっと驚きつつ。

iLL: ABRAHAM CROSSは、もう単純に僕は好きで、ひょんなことから2年前くらいに知り合いになったんだけど……。2001年くらいかな? そのころ、自分の友達まわりでSTRUGGLE FOR PRIDEとかのライヴに行ってるヤツが結構いて、“カッコいいよね!”って話が出てた中でABRAHAM CROSSの名前も出てて。こういう音楽をやってる人も今いっぱいいるんだって思って、彼らのライヴも観に行ったらカッコよくて。

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