Gorillaz、グラストンベリーの初日トリを飾る

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1970年の初開催から40周年を迎えたグラストンベリー・フェスティバル。好天に恵まれた中、Gorillazはその初日である6月25日(金)のヘッドライナーを務め、6万人以上の大観衆を沸かせた。

デーモン・アルバーン自身にとっては、2009年のブラーに続く2年連続のグラスト・ヘッドライナー。そしてGorillazにとって、3rdアルバム『プラスティック・ビーチ』発表後の本格ライヴとしては、小規模な一連のリハーサル・ギグを除き、4月のコーチェラ・フェスのヘッドライナー、そして同月末ロンドン・ラウンドハウスでの二夜連続公演に続くものだ。

今回のグラストンベリー出演は、当初ヘッドライナーに予定されていたU2がボノの負傷により出演を断念しため、急遽オファーを受けての登場であったが、詰めかけたオーディエンスは、豪華ゲスト陣、スペクタクルなヴィジュアル演出、そして新旧取り混ぜたヒット・ナンバーの連続に大いに酔いしれた。

ボビー・ウーマック、デ・ラ・ソウル、ユキミ・ナガノ(リトル・ドラゴン)、ショーン・ライダー、ブーティ・ブラウン、ケイノ&バッシーらは、ラウンドハウス公演に続いてのゲスト参加。なおモス・デフは身内に不幸があったため直前に出演をキャンセルし、「スタイロ」ではブーティ・ブラウンが代役を果たしている。また2010年のライヴでは今回初めてセットに加えられた「ファイア・カミング・アウト~」は、同曲で共演したデニス・ホッパー(先月死去)の追悼映像と共にプレイされた。

特筆すべきは、これまでライヴでの共演が実現していなかったコラボレイター達の幾人かが、今回Gorillazと初めて同じステージに立ったことだ。

4月にGorillazライヴが行なわれた際には、自身のツアーとスケジュールが重なっていたため共演が叶わなかったルー・リードが、この夜、『プラスティック・ビーチ』収録のコラボ曲「サム・カインド・オブ・ネイチャー」を公式なライヴで初披露。また「グリッター・フリーズ」では、マーク・E・スミス(ザ・フォール)が、同じく初めてゲスト出演し、それぞれの登場に聴衆から大歓声が上がった。

またスヌープ・ドッグはこの日の午後、既にタイニー・テンパーの出演時にゲストとして登場していたため、Gorillazライヴへの参加が確実視されていたが、セット序盤のコラボ曲「ウェルカム・トゥ~」ではこれまで通り、船長に扮したスヌープの映像と録音された音声が流されたのみで、逆にオーディエンスを驚かせた。しかしアンコールの締めとなる「クリント・イーストウッド」で大合唱が巻き起こる中、スヌープ本人がサプライズでステージに登場。

デルのラップ部分に自身の「ドロップ・イット・ライク・イッツ・ホット」と即興のリリックを挿入、デーモンと絶妙の掛け合いを見せるという展開に、オーディエンスの興奮は頂点へ。そして祝祭ムードがクライマックスに達したまま、2時間近くに亘るセットは大団円を迎えた。

<セットリスト>(6月25日)
・オーケストラル・イントロ
・ウェルカム・トゥ・ザ・ワールド・オブ・ザ・プラスティック・ビーチ
・ラスト・リヴィング・ソウルズ
・オー・グリーン・ワールド
・キッズ・ウィズ・ガンズ
・スタイロ
・オン・メランコリー・ヒル
・ライン・ストーンズ・アイズ
・ブロークン
・エンパイア・アンツ
・ダーティ・ハリー
・ホワイト・フラッグ
・スーパーファスト・ジェリーフィッシュ
・デア
・グリッター・フリーズ
・サム・カインド・オブ・ネイチャー
・エル・マニャーナ
・クラウド・オブ・アンノウイング
・パイレート・ジェット
・[アンコール]トゥ・ビンジ
・ファイア・カミング・アウト・オブ・ザ・モンキーズ・ヘッド
・フィール・グッド・インク
・クリント・イーストウッド
◆Gorillazオフィシャルサイト
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