長渕似のタレントが歌う格差社会の応援歌、半年かけて有線&着うた1位

ツイート
格差社会の応援歌ともいうべき楽曲「男なら~平成節~」が、6/30付の有線リクエストチャート(演歌歌謡曲部門・USEN調べ)で1位を獲得した。ちなみにこの楽曲、6月30日発表(6/29付)のレコチョク演歌・歌謡曲チャートでも1位となっており、2009年8月にリリースされてから半年かかっての快挙となる。

◆英二郎の画像、収録シングル「三つで五百円~望郷編~」の画像

以前、「気色悪すぎる名曲がチャートを席巻」しているというニュースがあった。長渕剛のモノマネでおなじみのタレント、英二が、芸名を“英二郎”に改めて歌う「三つで五百円~望郷編~」が、2009年の有線リクエスト総合チャートやレコチョク演歌・歌謡曲 9月度月間ランキングなどで1位を獲得した、というニュースだ。実はこの「男なら~平成節~」は、このシングル「三つで五百円~望郷編~」のカップリングとして収録されていた楽曲だ。

「男なら」は、1937年(昭和12年)に戦時歌謡として作られキングレコードから発売された。歌手は林伊佐緒、樋口静夫、近衛八郎の3人。その後、1968年(昭和43年)には戦時色を抜いた新たな歌詞とともに「男ならやってみな」というタイトルで和田弘とマヒナスターズが発表。おりからのカヴァーブームにも乗って大ヒットし、この年、マヒナスターズはこの曲で『NHK紅白歌合戦』にも出場した。

今回有線とレコチョクで1位になった英二郎&クロス合唱団の「男なら~平成節~」は、これまでに発表されたバージョンとはまた異なり、リストラ・失業・地方格差と格差社会・学生の就職難・草食系男子など、何かと元気がない世の中をタフに生き抜くためのストレス解消ソング。鮫島琉星氏(世相風刺を得意とする吟遊詩人・本職はお坊さん)によって新たな歌詞を付けられてよみがえった平成の応援歌となっている。

「歌詞の中にもありますように、<いつか花が咲くから、先ずはやってみな>という人生の応援歌としてポジティブにご理解頂いて、皆さんに歌って頂きたいですね。この曲はぜひとも長渕剛さん風に力強く歌って、発散していただくのが健康にもいいと思います。」── 英二郎

現代社会に募る様々な不満。そんな格差社会を生きる多くの人がこの曲をどこかで耳にして、そして自然とこの曲を求めた結果、チャート1位という順位に結びついたのかもしれない。

◆シングル「三つで五百円~望郷編~/男なら~平成節~」のCD情報
◆ウェブクウ(レーベルオフィシャルサイト)
この記事をツイート

この記事の関連情報