ベルリン・フィル12人のチェリストたち、聴衆の心を潤す伝統と気品

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7月4日(日)、東京赤坂のサントリーホールで、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のチェロ奏者全員で構成される「ベルリン・フィル12人のチェリストたち」が11回目の来日公演を行なった。

「ばら色の人生」「パリの花」など、6月30日に発売したばかりのアルバム『ばら色の人生~パリへのオマージュ』収録曲を中心に、19世紀のパリを思わせる、哀愁と華やかな香りを漂わせた音楽を絶妙なアンサンブルで聴かせ、満場の聴衆を魅了した。

この日のコンサートは、天皇皇后両陛下も鑑賞されていたが、彼らが両陛下の前で演奏するのは今回で9回目のことになる。最後のアンコール曲では、6年前に皇后陛下のピアノで共演した思い出の曲「白鳥(サン=サーンス作曲)」を披露、会場内は温かな空気に包まれた。

最高の演奏家たちが最強のチームワークにより奏でる絶妙のアンサンブルは、ドイツの伝統と気品を感じさせる唯一無二&世界最高の音楽で聴衆の心を潤してくれた。まさに至福のひととき。それを象徴するかのように、会場では彼らのCDを求める人が殺到し、さらに12人全員が行ったサイン会にも300人を超える長蛇の列ができていた。

世界最高のソリストたちが30年以上に渡り、このようなグループを継承し続けられること自体、ほとんど奇跡といえるもの。オーケストラとしての演奏では、ヴァイオリンなどに合わせ低音パートを支える「調和」を大切にするチェリストたちだからこそ実現する美しさと温かさなのかもしれない。

コンサートはあと2公演。生演奏を楽しむのも良し、CDでその音楽に浸るのも良し、最高のアンサンブルは、あなたの心も調和してくれることだろう。

『ばら色の人生~パリへのオマージュ~』
2010年06月30日発売
2,800円(税込) TOCE-90133

<ベルリン・フィル12人のチェリストたち来日公演>
7月6日(火)19時開演 三田市総合文化センター「郷の音ホール」
[問]チケットセンター TEL : 079-559-8101
7月7日(水)19時開演 山口市民会館 大ホール
[問]山口市文化振興財団 TEL : 083-901-2222

◆SoundTown CLASSICサイト
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