[クロスビート編集部員リレー・コラム] 副編集長播磨編「90年代の個人的裏ベスト・アルバム」

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現在発売中のクロスビート8月号で特集している1990年代というのは、まだそれほど時間が経っていない(1960~1980年代と比べれば、ですよ!:笑)ために、思い入れが残っているアルバムが多い。そしてこの仕事を始めた時期ということもあり、聴く量が非常に増えて対象も多いので、ベスト・アルバム100に入らなかったけれど当時の年間ベスト10に選んだ個人的なお薦めを挙げておこう。

まずは、ニューヨークから登場したスケルトン・キー。グランド・ロイヤルからリリースしていたバター08や、元ラウンジ・リザーズのメンバーら腕っこきの曲者たちによるフリーキーでエッジの立ったアヴァン・ファンキー・ロック・バンドなのだが、今聴いても色褪せずスリリングでエキサイティング! 1990年代の特徴の一つでもある編集センスも高く、アートの匂いもある。来日が叶わなかったことが残念でならない。

もう一つは、これまたニューヨークのバンド、ソウル・コフィング。ジャズの素養を大いに感じさせるグルーヴィな演奏(ベースはウッド・ベース)を中心に様々なサンプリング・サウンドを大胆に、時に繊細に混ぜるという手法で、これまた“編集感覚”に富んでいた。M.ドーティのトーキング・ブルースっぽい(ラップっぽい)ヴォーカルも面白かった。プロデュースはサウンドの魔術師チャド・ブレイクで、生々しく刺激的な音像を作り上げている。

◆クロスビート最新号(オフィシャルサイト)
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