[クロスビート編集部員リレー・コラム] 杉山編「夏のBGM」

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突然だが“夏のBGM”というと、何を思い浮かべるだろう? 英ガーディアン紙ではアーティストが夏の曲リストを公開している。

これは夏といって連想する曲を各アーティストに1曲ずつ挙げてもらう企画で、メンバーはかなり豪華だ。ゴリラズのマードック(=デーモン・アルバーン)はジョージ・ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」という彼らしさ全開のチョイス。ジュリアン・カサブランカスは元イーグルスのドン・ヘンリーの1984年のヒット曲「ボーイズ・オブ・サマー」を挙げて「この曲が夏に出たかは定かじゃない」と言っているが、大正解。これが出たのは同年10月だ。

他にはコリーヌ・ベイリー・レイがスライ&ザ・ファミリー・ストーンの「ホット・ファン・イン・ザ・サマー・タイム」を選んで夏の短さに思いを馳せ、ケミカル・ブラザーズのエド・サイモンズは「この曲が聴きたいからグラストンベリー・フェスに行きたい」とスティーヴィー・ワンダーの「ドゥ・アイ・ドゥ」を選んでいる(スティーヴィーは同フェスに出演)。

ちなみにこの企画、NMEのライターも答えていて、ベックの「ルーザー」を選んでいる。評論家特有の天の邪鬼気質か…とげんなりしかけたものの「僕がロックを見つけたのは93年(「ルーザー」のリリース年)の夏だった」という理由が最高にいい。

ちなみに自分の頭にありありと浮かんだのは、アヴァランチーズの「Since ILeft You」。なぜなら僕が「ロックを見つけたのは、このアルバムがリリースされた2000年」…ではないのだけれど。

◆クロスビート最新号(オフィシャルサイト)
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