[クロスビート編集部員リレー・コラム] 中嶋編「ア・カーシヴ・メモリー」

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金がなくてもアイディア次第でおもしろいPVは撮影できる。ランニング・マシーンを使い、バンドの名を一気に広めたオーケー・ゴー「ヒア・イット・ゴーズ・アゲイン」の制作費はわずか20ドル(約1,800円)。映像自体は逆再生なのに、演奏する動きは音と合っているというミュートマスの「ティピカル」も、決して金のかかった作品ではない。しかしどちらもメンバーが練習に費やした時間と努力はプライスレス…。これらのビデオはYouTubeで大きな話題を呼び、グラミー賞のビデオ部門にノミネートされた(オーケー・ゴーは見事受賞)。

◆ア・カーシヴ・メモリー「エヴリシング」PV映像

カリフォルニア出身のポップ・ロック・バンド、ア・カーシヴ・メモリーが2008年に発表したPV「エヴリシング」も、アイディアの作品だった。「有名人にPVに出てもらえば話題になる。でもギャラを払う金はない」と考えた彼らは、ラジカセを持ってセレブ待ち伏せ作戦を決行。ターゲットがパパラッチに囲まれている間にその場で歌うシーンを繰り返し撮影し、大物スターが次々に登場するPVを完成させたのだ。3分半の映像に登場するのはブリトニー・スピアーズ、マドンナ、パリス・ヒルトン、ウィル・アイ・アム、ドクター・ドレー、トビー・マグワイアなどそうそうたる顔ぶれ。バンドを邪険にする人もいれば笑顔で手を振る人もいてかなりおもしろい。

しかしこのバンド、PVだけじゃなく曲もすごくいい。決して演奏が上手いバンドではないのだが、ウィーザーやオール・アメリカン・リジェクツを髣髴させるメロディ・センスはピカイチ。MySpaceで公開されている新曲「CiaoBella」「Garden」「Summer Soul」を聴いてキュンキュン来たら、間もなく完成予定の2ndも要チェックだ。


◆オーケー・ゴー「ヒア・イット・ゴーズ・アゲイン」
◆ミュートマスの「ティピカル」

◆クロスビート最新号(オフィシャルサイト)
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