ビジャンドゥ、悲しみに傷ついた心を癒す1stアルバム『Vijandeux』特集

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Vijandeux ビジャンドゥ 1stアルバム『Vijandeux』2010.8.4リリース

ジャマイカ&ジャパンが作り出す穏やかな温もり 自分のすべてをさらけ出すウィリーのコトバと それに強く優しく堅牢に寄り添うノリのギター 悲しみに傷ついた心を癒す力をくれる2人組だ

INTERVIEW

――デビューしてから1年3ヶ月。じっくり時間をかけてアルバム『Vijandeux(ビジャンドゥ)』を完成させましたね。

ウィリー:シングルを何枚かリリースさせてもらって、そのシングルを作っているときに色んなことを感じたんですよ。もっとこうしたいなとか、もっとこういうことができるんじゃないかとか。

――具体的に言うと?

ウィリー:マイケル・ジャクソンとかボブ・マーリーとか、プリンスとか、自分が尊敬している人たちがいるけど、オーディエンスからしたらCDを出してる人ってことで言うと、みんな同じなんだなって。だったら、今の自分でできる範囲で、ベストなことを残すべきなんだっていうことをすごく感じていたんです。リスナーの心にくるものを残したい!って超本気で思ったし、そういうのを期待しているリスナーも絶対いるし。その上で自分たちらしさをリンクできれば良いなって。

ノリ:たぶんそういうのはどのアーティストも持ってると思うんだけど、その出し方がうまいこと届くか届かないか。シングルだけではまだ曲として表現しきれてない部分があると思ってたんですね。今作では、今の僕らにできることは詰め込めたかなぁと思っているので、それを聴いて感じてもらえたら。こういう面を持っているのかとか、例えば「SMILE」では僕も歌ったりしていますし、この人も歌えるのか、とか。今後の僕らの可能性が見えるアルバムにしたいなと。どちらかと言えば、未来に向かっての作品にしたいなと思ったので、そういう感じで僕らも音を作ったという感覚ですね。

――1曲目「LA TA TI TODAY YO!」は、アルバムが始まった感のあるノリの良い曲で。子供の声のSEからスタートするのが、1曲目はこの曲って決めていた理由かなって思いました。

ウィリー:SEの子供の声は六本木の公園で録ったんですよ! あの辺は外国人がたくさん住んでいるから、英語をしゃべる子供たちばかりで。日本なのにねぇ。

ノリ:某有名外国人タレントさんが子供を遊ばせていて、そのお子さんの声も入っているかもしれない…(笑)。

ウィリー:日本なのに外国っぽいSEが録れたよねってテンション上がった(笑)。それって運じゃないですか。近くのスタジオで録ってたから、たまたまその公園に行けたわけで。

――それは運命ですね。子供の声ってすごくピースフルだから、この作品のオープニングを飾るにはピッタリ。ハッピーな気持ちになりますし。

ノリ:うん。だから朝に聴いてほしいんですよね。実は僕らの曲って朝はじまりの曲が多いんですけど。

――二人がポジティヴだからじゃないですか?

ノリ:そうなんですかね。狙ったわけではないんですけど。ポジティヴ過ぎるのも困るんですけど、ポジティヴな捉え方でいたいとは思います。

――曲順で言えば、6曲目にすごくコアな「Beautiful Angel」があって、その次がメロウな「月」じゃないですか。ここでビジャンドゥの幅をガンと感じさせてくれるんですね。ウィリーの声も曲によって違っていて楽しいし。

ウィリー:ありがとうございます! 声という楽器を使って人に伝えるときに、自分的には音は高いけど、弱く伝えたいとかニュアンスの部分で色々工夫したんです。自分が思っていたよりも行きすぎちゃうこともあったし。アルバムではそういう部分でも良いバランスで仕上げていきたいなぁと思っていて。これでもいろいろ考えてるんですよ…。

――「月」は特に歌を聴かせる曲だなぁと思いました。

ウィリー:これは歌詞で伝えるだけではなく、エモーションをどういう風に出せば心に来るかなって考えました。何回も歌ったんです。夜の雰囲気を出すとかね。弱い声でもうまく歌えるやり方があるから、いろんなアーティストの歌声を研究してみたりもしたんです。クリス・ブラウンやマイケル・ジャクソン。マイケルなんて、弱いニュアンスでも人の心に入って来るというか。例えば“大丈夫だよ”って言葉一つでも優しく言うのと、大げさに大きな声で言うのとでは伝わり方がぜんぜん違いますよね。そういうニュアンスを歌でも出せたら良いなって。自分のクセに頼らず、いろんなアーティストの歌い方を練習を兼ねて真似をしてみたりするんですよ。「月」は、そういうプロセスの途中でできた歌なんです。

ノリ:外国人シンガーの歌い方を研究して練習しているけど、この曲自体はすごく日本っぽい曲なんですよね。

ウィリー:それは日本のワビサビっていうか、昔から捉えていたそういうものとのバランスを考えていた気がする。

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