謎のゾンビまつりシスターズは、やはりORANGE RANGEだった

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7月21日(水)に突如出現しiTunesの無料ダウンロード「今週のシングル」に起用された謎のゾンビまつりシスターズ。この楽曲「ウトゥルサヌ」でiTunes Storeにおける2010年最高ダウンロード数を叩き出したゾンビまつりシスターズだったが、やはり彼らはORANGE RANGEであった。

◆ゾンビまつりシスターズ&ORANGE RANGE画像

どこから聴いてもORANGE RANGEそのものというそのサウンドで、iTunesに公開された瞬間からバレバレだったというマヌケなゾンビまつりシスターズだったが、逆に、身元を隠しても音一発で認識される、その確固たる個性と彼らのオリジナリティをまざまざと見せ付けられることにもなった。

今回、ゾンビまつりシスターズがORANGE RANGEだったことが明らかとなったのは、7月27日にオフィシャルサイトでの発表によるもの。ここでのポイントは新レーベルの設立だ。

ORANGE RANGEは自身の新レーベル「SUPER ECHO LABEL」を設立した。沖縄という地に今もなお身を置き、表現したい音楽を表現したい方法で、表現したいときにしたいだけ行なう。それがORANGE RANGEの今も昔も変わらぬバンドに貫くスピリットだ。

しかし時代は急激に変わった。2003年6月にメジャーデビューしてから7年、この間にネット事情は急速な発展・変化を遂げてきた。YouTube、iTunes、Ustream、Twitter…音楽の表現方法、告知方法、販売方法、そしてそのスピード感さえも、デビュー当事には考えられないほどの激変を見せてきた。今思い、今行動したことが、今世の中に猛烈な勢いで伝播していく…そんな刺激的なネット環境が、ORANGE RANGEというバンドに、抗い難い刺激を与えたことは想像に難くない。

今の環境を打破し、ORANGE RANGEがORANGE RANGEであるために採った彼らの最良の選択肢は唯一のセルフ・レーベルを作ることだった。自然の理である。彼らはこうも明言している。

「思いついたらすぐに作る。速攻でみなさんに聴いてもらう」──ORANGE RANGE

ゾンビまつりシスターズというバンドで無料で配信した「ウトゥルサヌ」はその役目を終え、7月28日からはORANGE RANGEの約1年ぶりとなるニューシングル「ウトゥルサヌ」として、7月28日(水)から配信とレンタル限定でリリースとなる。

今作は、シングルCDを発売せず、iTunes、music.jp、TSUTAYA(CDレンタル)のみのリリースとなる。理由?さて、それは何故だろう。彼らがやりたいようにやる…、今回はそのようにやる、それだけで十分じゃないか。「もっと音楽は自由であるべきだ」とは、今のORANGE RANGEのメッセージである。

ちなみに、ゾンビまつりシスターズもその役目を終えたものと思われるが、なんせ自由なORANGE RANGE。面白ければなんでもやるという連中だけに、今後の展開もちょっと期待したいところ。ちなみにBARKSが入手した情報によると、この7人組のゾンビまつりシスターズ、ボーカルは1人で残りは全員ギターなんだとか。このときのメンバーは、レンジ+スタッフ+マネージャーとなっているようだが、そもそもゾンビまつりシスターズも、柔軟な構成らしい。今後も要注目か?

ORANGE RANGE「ウトゥルサヌ」
2010年7月28日発売
SEL-001/SUPER ECHO LABEL
1.ウトゥルサヌ
2.Five Mic
オリオン「スペシャルX(エックス)」TV-CMソング(7/13~沖縄地区限定OA)
3.2ヶ月ぶりのHoliday -ペチュニアロックス Remix-

◆ORANGE RANGEオフィシャルサイト
◆SUPER ECHO LABELオフィシャルサイト
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