映画『ストーンズ・イン・エグザイル~「メイン・ストリートのならず者の真実」』、トークイベント開催

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現在公開中の映画『ストーンズ・イン・エグザイル~「メイン・ストリートのならず者の真実」』にちなみ、ミック・ジャガーの誕生日でもある7月26日にトークイベントが行なわれた。

ゲストは、ストーンズのオフィシャル・フォトグラファーの有賀幹夫と、レコードコレクターズ編集長の寺田正典。アルバム『メイン・ストリートのならず者』の1970年代から現在のストーンズまでを徹底検証、貴重な裏側トークに会場は大盛りあがりとなった。ここではトークの一部をご紹介しよう。

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有賀:レコードコレクターズで読んだんだけど、アンディ・ニューマークが、キースがものすごいミック・テイラーいじめをしててあれはやめるのも当然だって書いてあったよね。当時バンドを去るものだけがぼろかすに言われてたけど、あれ読んですごくリアルな、バンドのぐちょぐちょした世界を見た気がした。

寺田:そうそう。アンディ・ニューマークのね。

有賀:ミック・テイラーとミック・ジャガーはとてもうまくいっていたもんね。

寺田:うまくいっていたどころか…

有賀:2人だけが参加の曲もある。「スウェイ」とかそうだよね。

寺田:ブルースのシンプルな曲は、実はミック・ジャガーの相手をミック・テイラーがつとめてるよね。

有賀:ミック・ジャガーには痛かったと思うけど、ギターソロの時代が終わったっていう時代の流れもあったかな。しかしアンディー・ニューマークのインタビューは目からウロコだったな。

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有賀:『ブードゥー・ラウンジ』の時のツアーで、後ろの映像と同じタイミングでミックが出てきたんですよ。それがかっこいいかは別として、そのバックの大きいモニターをちらちらっと見るんですよね。ミックって、ナルシストなんだなって思った(笑)。

寺田:モニターがあることでカメラにポーズ決めちゃうんだけど、それが結構ショックでしたよ。あとキースがギター弾いてる時に、両手を挙げちゃったりね。え!キースがギター弾かなくていいの??みたいな。

有賀:ほんと。「オレはギター持ってどこへでも行ける」なんて嘘じゃんって思いましたよ!

寺田:盛り上がるから分かるけど昔からのファンとしてはちょっと違うんだよね。次回の来日では「ここでは盛り上がっちゃいけない講座」を開くって言うのはどうですか?(笑)

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映画『ストーンズ・イン・エグザイル~「メイン・ストリートのならず者」の真実』
1971年春、ローリング・ストーンズは税金亡命者(tax exiles)としてフランスに居を構えるため、イギリスを離れた。キース・リチャーズはカンヌ近くのコートダジュールにあるネルコートという別荘に暮らし、そこでストーンズの名作『メイン・ストリートのならず者』のほとんどの曲のレコーディングを行なった。『Stones in Exile』では、ストーンズのメンバー自身の言葉と、イギリスを離れていた時期の膨大な未発表アーカイヴ・フッテージを基に、最高傑作とも評されるこのダブル・アルバムについてのストーリーを明かしていく。
(C)Dominique Tarle
出演:ミック・ジャガー(Vo)、キース・リチャーズ(G)、チャーリー・ワッツ(Dr)、ビル・ワイマン(B)、ミック・テイラー(G)マーティン・スコセッシ、ジャック・ホワイト、ドン・ウォズ、カレブ・フォロウィル(キングス・オブ・レオン)、ベニチオ・デル・トロ、ウィル・アイ・アム(ブラック・アイド・ピーズ)、シェリル・クロウ、アニタ・パレンバーグ、ロニー・ウッド、ジミー・ミラー(プロデューサー)、アンディ・ジョンズ(エンジニア)、ドミニク・ターレ(写真家)、ボビー・キーズ(サックス・プレーヤー)、リズ・フェア、他

収録曲
1. ロックス・オフ
2. リップ・ジス・ジョイント
3. シェイク・ユア・ヒップス
4. カジノ・ブギ
5. ダイスをころがせ
6. スウィート・ヴァージニア
7. トーン・アンド・フレイド
8. 黒いエンジェル
9. ラヴィング・カップ
10. ハッピー
11. タード・オン・ザ・ラン
12. ヴェンティレイター・ブルース
13. 彼に会いたい
14. レット・イット・ルース
15. オール・ダウン・ザ・ライン
16. ストップ・ブレイキング・ダウン
17. ライトを照らせ18. ソウル・サヴァイヴァー など

監督:スティーヴン・キジャック
アメリカ、イギリス/61 分/2010 年/カラー/ドルビー・デジタル・ステレオ/英語・フランス語・スペイン語・ドイツ語・イタリア語・オランダ語・ポルトガル語
提供:ヤマハミュージックアンドビジュアルズ
配給宣伝:アップリンク
アップリンク・ファクトリー、新宿ケイズシネマ、吉祥寺バウスシアターにて公開中
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