[クロスビート編集部員リレー・コラム] 杉山編「MGMT」

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新作『コングラチュレイションズ』発表後初の来日として、フジロックのホワイト・ステージにやってくるMGMT。彼らから新作に5曲のボーナス曲をつけた来日記念盤『コングラチュレイションズ+5』が到着。聴いてみた。

7月21日というフジ直前のタイミングでリリースされたこの作品。最初の3曲はBBCレディオ1で披露した激レアなライヴ音源で、もしや期間限定で試聴可能だったゼーン・ロウの番組か? なんて考えつつも聴き進めると、収録曲は「フラッシュ・デリリウム」「ブライアン・イーノ」「イッツ・ワーキング」と新作の曲ばかり。「ブライアン・イーノ」の後半のシンセ・アレンジは海外でも定番のパターンで、心は早くも苗場に行って帰って来られない。最後はアンドリューが遠吠え風にシャウト。3曲とも、スタジオ・ライヴだけにCDとのアレンジの違いがよくわかる内容だと思う。

そして残りの2曲がリミックス…なのだけど、これがなかなか豪華。エールが手掛けた「イッツ・ワーキング」は、無機質な冒頭から、柔らかな電子音が徐々に色を付ける好曲で、まるでMGMTにクラフトワークが憑依したかのようなエレポップ。次のコーネリアス・ミックスは「ブライアン・イーノ」のリミックスで、原曲のひしゃげたギター・ノイズをカットして、ジャズっぽいピアノとエレクトロニカで味付け。中でも電子音が徐々に乱れて盛り上がる中盤は流石の一言だ。「でも、もう新作持ってるし」という人は、友達に買わせて横取りしちゃってください。…というのは冗談だが、中止になった4月の単独の分もフジのステージに期待。

◆クロスビート最新号(オフィシャルサイト)
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