ヒップホップ・リッチ・リスト、発表

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Forbes.comが、ヒップホップ・アーティストの所得番付<Hip-Hop's Cash King 2010>を発表した。2010年は断トツでジェイ・Zがトップに。その収入、推定6,300万ドル(約54億1,800万円)。総資産額ではない。この1年で稼ぎ出した金額だ。

Forbes.comは、ジェイ・Zはその35%、2,200万ドル(約19億円)を納税するものとみており、税金だけで3位以下のアーティストの所得を上回ることになる。アルバムの売り上げ、ツアーに加え、ナイト・クラブ・チェーンの共同経営、NBAのチーム(New Jersey Nets)の共同オーナーなどビジネス面での功績も大きい。

ジェイ・Zをはじめ、2位のディディ(Diageo)、3位のエイコン(Konvict Clothing)など、本業だけでなくビジネスマンとして成功している人が多いのがヒップホップ界の特徴だ。

アルバム(『Recovery』)のセールスはよかったものの、ツアーをやっておらず、ビジネスの面でも積極的でないエミネムは800万ドル(約6億8,800万円)で14位だった。

Forbes.comが発表した<Hip-Hop's Cash King 2010>は以下の通り。

1.ジェイ・Z 6,300万ドル(約54億1,800万円)
2.ディディ 3,000万ドル(約25億8,000万円)
3.エイコン 2,100万ドル(約18億600万円)
4.リル・ウェイン 2,000万ドル(約17億2,000万円)
5.ドクター・ドレ 1,700万ドル(約14億6,200万円)
6.リュダクリス 1,600万ドル(約13億7,600万円)
7.スヌープ・ドッグ 1,500万ドル(約12億9,000万円)
8.ティンバランド 1,400万ドル(約12億円)
9.ファレル・ウィリアムス 1,300万ドル(約11億1,800万円)
10.カニエ・ウェスト 1,200万ドル(約10億3,200万円)

Forbes.comによると、トップ20に入ったアーティストの所得を総額すると3億ドル(約258億円)と、2009年とほとんど同じだったという。ヒップホップ業界に不況の風は吹いていないようだ。

Ako Suzuki, London
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