<JACK IN THE BOX SUMMER 2010>あたたかい余韻を残して終了

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8月21日に、MAVERICK DC GROUPが主催する夏フェス<JACK IN THE BOX SUMMER 2010>が、2万人のオーディエンスを集め幕張メッセにて行なわれた。2009年に初めて行なわれ、数々の夏フェスがひしめく今の音楽シーンの中で、名実ともに大きな成功を収めたこのフェス。2010年はさらにパワーアップし、11時間40分で20組のアクトが出演という特濃ヴォリューム!さらに、ライヴだけではなく、フェスならではのホスピタリティ・エリアも充実。アーティストと飲食メニューのコラボや、TOWER RECORDS特設ショップでのサイン会、「JACK IN THE "KARAOKE" BOX総本店」と題されたカラオケ・コーナーなど、このフェスらしい遊び心が目白押しだった。

11時に開演。客電が落ちると、いきなり毎年恒例の武道館での<JACK IN THE BOX 2010>の告知、そして後夜祭<JACK IN THE KARAOKE AX>の告知がヴィジョンに映し出される。湧き上がるオーディエンス。その熱狂のままに、トップ・バッター、カラスが登場。そう、2009年にこのフェスでお披露目を果たした、ヴォーカルに逹瑯(ムック)、ギターにヒロト(Alice Nine)、さらにもう一人のギターに美月(Sadie)、ベースにはdunch(jealkb)、ドラムにはケンゾというスーパー・ユニットが、2010年はトップ・バッターを務めるのだ。個々が大きく手を挙げると、「LASTICA」がスタート。ショート・ヘアのウィッグと濃いメイクで現れた逹瑯は、花道の先端まで進んで盛り上げる。続いては、なんと『新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 DEATH & REBIRTH シト新生』の主題歌である、高橋洋子の「魂のルフラン」のカヴァー。最後は逹瑯の「新曲いきます!」という言葉から、10月にリリースされるシングル「free」。眩しいサビでフロアを照らし、その存在感を刻みつけるライヴを締め括った。

続いてはLM.Cが、SEに合わせてハンド・クラップしながら登場。1曲目は「GHOST † HEART」。maya(Vo)は得意の「フ~ゥ!」という叫びで、楽しげに気合いを見せる。MCでもmayaは「ヴィジュアル魂燃えてますか!?」なんて、真夏の午前中からこういうフェスに来てしまう人たちのツボを刺激する。「PUNKY ❤ HEART」では、Aiji(G)が思い切り上手まで動いて弾きまくったり、どんどん熱を高めていく。ラストは「☆Rock the LM.C☆」。曲中ではmayaにマイクを向けられたAijiが「幕張!」と叫ぶ場面も。トドメには、いつもの彼らのワンマン・ライヴと同じように多くのフラッグをはためかせた。ヘヴィでポップでカラフルなLM.Cを存分に見せつけて、彼らはステージを降りた。

3番手はゾロ。最新シングルの「HOUSE・OF・MADPEAK」からスタート。最近のゾロの傾向を象徴する、打ち込みを多用したダンス・ナンバーだが、ライヴではロック・バンドらしい熱を感じさせてくれた。龍寺(Vo)は、いきなり舞台上を所狭しと動き回り、ハンド・クラップを煽る。タイゾ(G)も華麗にギター・ソロを披露し、たつひ(B)も踊りながら弾き、お祭りムードが広がっていく。龍寺が「盛り上がっていこうぜ!」と煽ると、裕哉(Dr)も笑顔を見せる。続いては、アグレッシヴな「warp」。龍寺はタイゾと肩を組んで熱唱。あっという間のラストは「GOLD CARD」。イントロからお立ち台に上がって、自ら踊ってみせる龍寺。めいっぱいテンション高く盛り上げて、ライヴを終えた。

続いては、ヴィジョンにバンド名が映し出された途端に、ハンド・クラップを起こしてみせたAlice Nine。1曲目の「RAINBOWS」がはじまると、いきなり後ろの方のオーディエンスまで、コブシを振り上げたり、ジャンプしたり、楽しんでいるのが伝わってくる。しかし将(Vo)も「僕らいちばん楽しんで帰るつもりでいるんで!」と、逞しく宣言。そして、もうすぐリリースされるシングル「閃光」へ。ヒロトと虎(G)のギター・ソロも、実にドラマティックだ。ラストは「the beautiful name」。将は花道で思いっきり歌い上げる。終盤にはオーディエンスに歌わせ、会場を飲み込んでいく。たった3曲なのに、きっちりと起承転結をつけて感動させてくれるようなライヴだった。

そしてギルガメッシュは、「COLOR」からスタート。歌い終えた左迅(Vo)が「今回、ムックの逹瑯さんが誕生日ということで」と言うと、大きな拍手が(「でも、多分うちらのライヴは見てないと思う」とも言っていたけど、どうだったんだろう?)。そして「先輩の曲を」と言ってはじまったのは、なんと、L'Arc~en~Cielの「STAY AWAY」! サビでは、おなじみのハンド・クラップが自然と巻き起こる。さらに、「sunrise」では、フロアにタオルがぐるぐる舞う。ラストは「evolution」。ヴィジョンに映し出されたЯyo (Dr)の笑顔が物語っていたけれど、メンバーもほんとに楽しそう。弐(G)と愁(B)も一気に上手下手に駆け出していく。彼らの、先輩へのリスペクトと、ライヴバンドとしての力を存分に感じることができた。

ここで最初のインターバルを終え、ステージにワクワクした眼差しを送るオーディエンス。というのも、次の出番の出演者は、発表されたタイムテーブルでは、バンド名が伏せられていたからだ。そしてヴィジョンに表れたバンド名は……何と、凛として時雨。驚きと喜びの声が挙がる。まずは挨拶のように轟音を打ち響かせ、「想像のSecurity」へ突入。どんな場所だろうと、どんな客層だろうと、どんな状況だろうと、いつも通り狂気を振りまいていく。続く「DISCO FLIGHT」を終えるとTK(Vo&G)は「ありがとう。初めまして、凛として時雨です」と一言。そこから一転、激昂の「Telecastic fake show」へ。3人で大きな会場を食ってしまうその音塊の威力を、改めて痛感する。ラストは、ピエール中野(Dr)のドラムがしょっぱなから炸裂する「nakano kill you」。凄まじい残響音を残して、嵐のように3人は去っていった。

ここからは、80年代のヘヴィメタル・シーンを彩りつつ、今も活躍しているバンドが次々と降臨。まずは 昨年、このフェスで20年ぶりの復活を果たしたDEAD END。 1曲目は「摩天楼ゲーム」。歌も演奏も立ち姿も、アーティストとはかくあるべき、と思い入ってしまうような存在感だ。中盤からはMORRIE(Vo)は、スタンドからマイクを取って、手を回したりしながら、エモーショナルに歌いあげる。そして、YOU(G)の空気を裂くようなギターで幕を開けた「Dress Burning」、昔からのファンが湧き上がった「Embryo Burning」、イントロからハンド・クラップが起こった「Guillotine」と続けていく。“CRAZY” COOL-JOE(B)も、高々とベースを掲げて盛り上げる。ラストは、サポート・ドラマーの山崎慶の高速ビートが、若いオーディエンスの頭も振らせた「Devil Sleep」。殆どが、復活後にリリースされたアルバム『METAMORPHOSIS』からというセットリストで、DEAD ENDが現在進行形であることを印象付けたライヴだった。

続いてはMAVERICK の大将、44MAGNUM。まずはPAUL(Vo) の貫禄のシャウトから「Souls」がスタート。JOE(Dr)のドラムが引っ張る重厚な音圧が轟く。PAULとSTIEVIE(Vo)は、阿吽の呼吸で歌を紡ぎ、JIMMY(G)はセンターで弾きまくり、RAY(B)もくるくる回りながら魅せる。そう、全てにおいてド派手。これぞ44MAGNUMだ。さらに「No Standing Still」では、PAULは手を広げて花道を疾走。MCでも「俺たちの大事な音楽を消さないように、みんなで守っていこう、本物の音楽をね」と言い、大きな拍手が起こる。フロアが一体となったところで、「Show Time」へ突入。ラストは、これを聴かなきゃはじまらない「Street Rock’n Roller」。若いオーディエンスにも浸透しているようだ。新旧の楽曲を織り交ぜながら、伝説に留まらぬ鮮やかなパフォーマンスを魅せてくれた。

さらに追い打ちを掛けるべく、LOUDNESSが登場。1曲目は「CRAZY NIGHT」。音も見た目も剛腕なこの感じ、まるで外タレである。続いては「CRAZY DOCTOR」と、惜しみなく代表曲を連発していく。二井原実(Vo)の見事なシャウトにも、高崎晃(G)のギターソロにも、見惚れるしかない。そこから間髪入れずに、「In The Mirror」。これだけロックの歴史に刻まれた楽曲が続くと、かなり贅沢な気分である。さらに、樋口宗孝の後任として加入した鈴木政行(Dr)の気迫のドラムから、バンドが一体となって激昂のうねりを作っていった「REQUIEM ~ THE KING OF PAIN」へ。高崎と山下昌良(B)が向き合って弾いてる時の凄みといったら! そしてトドメは「S.D.I」。全てのロックに通じるような破壊力に溢れたステージだった。

ネクスト・アクトは河村隆一。はじまったのは「REAL」……まさかソロ始動したばかりの時にリリースされたミニ・アルバム『Cranberry Soda』の収録曲で幕を開けるとは。続いては、イントロでフロアがざわめいた「Glass」。サビで歌いあげるところも、ゆったりと手を伸ばすところも、切なそうに表情でまで伝えるところも、全てが彼の専売特許である。続くMCからは、驚きの展開が。「今日、多分一番ちいちゃな音から送ります。「Love is…」」と言って、何とアカペラでマイクを通さずに歌いだしたのだ。彼が優れたシンガーであることが、心が震えるほどに伝わってきた。ラストは「Stop the time forever」。ソロ初期の楽曲で纏め上げられたパフォーマンスに、彼の才能の核を感じずにはいられなかった。

開演から5時間。折り返し地点で、さらに火を点けるべく登場したのはシド。はじまったのは、「空の便箋、空への手紙」。懐かしい響きに、「!」と「!?」が入り混じった歓声が挙がる。さらに2曲目も「お別れの唄」。そしてMCで遂にマオ(Vo)が、「勘がいい人は気付いてると思いますけど、1stアルバム『憐愛-レンアイ-』の曲しかやりません」と明かす。そして、イントロで歓声が挙がった「青」、明希(B)が座り込んで弾く熱演を魅せた「必要悪」と続けていく。最後は「土曜日の女」。Shinji(G)がピックを投げたり、ゆうや(Dr)がスティックを投げたりと、余韻を噛み締めて4人はステージを降りた。今だからこそ、ここだからこそできるこの試みを行なったシド。相当クールだった。

ここで2度目のインターバルを経て、再びライヴの火蓋を切って落としたのはkyo。ここで、バックを務めるメンバーがヴィジョンに映し出される。44MAGNUMのJIMMY(G)、L'Arc~en~Ciel/VAMPSの hyde(G)、ギルガメッシュの愁(B)、44MAGUNUMのJOE(Dr)という、世代入り乱れの豪華な面々。しかも、鳴らし始めたのはDIE IN CRIESの「NERVOUS」。ヤ、ヤバすぎる! ギタリストに徹しているhydeというのも贅沢すぎる。kyoも、アウトロでは彼の必殺技のシャウトを連発。ここでJIMMYだけを残して、他のバンド・メンバーがはける。kyoが「惜しげもなくデンジャークルーのアーティストと一緒に、戯れようと思います!」と言うと、次のバンドのメンバーを紹介。JIMMYに加え、Sakura(Dr)、シドの明希(B)、シドのShinji(G)が登場し、kyoが「8年ぶりくらいに歌うんだ」と言うと、kyoのソロの楽曲「LISTEN to ME」がスタート。これ実はJIMMYが作曲した楽曲。粋な組み合わせ! ここでまた、このバンド・メンバーがはける。一人残されたkyoは「一人だと不安だからさ、もうちょっとキャーキャー言ってくれる?」なんてラブリーな呼びかけも。そして、次に出てきたのはSATOち(Dr)、YUKKE(B)、ミヤ(G)、逹瑯(Cho)――つまりムックの面々。「何年か前にムックがカヴァーCDを作ったんだけど、今日はkyo with ムックで!」と言い「あとはYUKKEが盛り上げてくれるから」と振られたYUKKEが紹介した曲名は、もちろんそのカヴァーCDに収録されていた、D'ERLANGERの「LA VIE EN ROSE」。ギター・ソロではしっかりkyoは「カモン、ミヤ!」と叫んでいた。恒例のラストのセッション以外にも、こんなにも豪華なコラボレーションが見られるとは!kyoならではのサプライズだったと思う。

次に登場するのはベッキー♪#。こんな濃いフェス(いい意味です!)に、お茶の間で愛されている彼女が出演して大丈夫だろうか?……しかし、それは杞憂だった。「テクノキャット」を歌いながら登場すると、ハンドクラップを煽り、「一緒に!」と呼びかけ、しょっぱなからオーディエンスを引っ張ってみせたからだ。MCでは「まさかのベッキー♪#登場ですみません。異色すぎるじゃないですか」と彼女は恐縮していたけれど、フロアからはあたたかな拍手が贈られる。その様子に、「こんなにあたたかいんですか!?」と感激の表情を浮かべる。ラストは「WBC」。しっかり《バンザイ!》コールも巻き起こし、さらには曲名にちなんでゴムのバットでゴムのボールを打ちまくってライヴを締め括った。しっかり者で素直――TVで見る彼女の印象がそのまま落し込まれたようなライヴだった。

ここで空気ががらっと変わる。そう、続いての登場はacid android。今年は7月に久々のアルバム『13:day:dream』をリリースし、11月には武道館でのライヴを控えているタイミングだけに、勢いにのったパフォーマンスを期待してしまう。
明滅する光の中でyukihiroが手を挙げると、はじまったのは「enmity」。ヴァイオレントなほど硬質な音塊を容赦なく叩きつけていく。続いてはじまったのは「daze」。フロアの後ろの方でも、頭を激しく振っている人が見える。そして、「violator」ではステージに炎が揺らめき、「let's dance」ではたくさんのコブシに囲まれた花道でyukihiroが歌い、ラストは「violent parade」。マイクをゴトリと落して、yukihiroはステージを降りた。最後の最後まで音楽そのもので刺激的なパフォーマンスを魅せてくれた。

そしてまた空気は一転、次の登場はTETSUYA。客電が落ちた途端に、フロアはピンクのサイリュームの絨毯に。1曲目は「LOOKING FOR LIGHT」。TETSUYAはお立ち台の上でくるくるとマイクスタンドを回したり、室姫 深(G)とじゃれたりと、全てから、ポップなオーラを振りまく。さらにMCでは「こんばんは、AKB48です。……違うか、東方神起です」と、まさかのダブル・ボケを披露。その後の「Roulette」では、フロアにタオルを回してみせ、「lonely girl」では、イントロからカラーテープで盛り上げた。ラストは「Are you ready to ride?」。スーツ姿の2人組のダンサー、「バナナマン ブラザーズ」も登場し、プラカードを持って、「Oh!」、「Yeah!」というコール&レスポンスを巻き起こす。1stソロツアーを終えたばかりだけあって、息の合ったバンド感を堪能させてくれた。

ネクスト・アクトはKen。「Blow」がはじまると、Tomo(Chorus)が舞うようにハンド・クラップを煽っていく。
続いて「Stray」。中間英明(G)、白田一秀(G)、TAKASHI(B)、秦野猛行(Key)、JOE(Dr)という敏腕プレイヤーが思いっきり個々の音色を轟かせ、Kenも歌いあげ、ステージ上はバトルのようだ。ちなみにMCでは、「めっちゃバーベキューしたんだけど、お腹いっぱい! みんなはお腹減った? 飯食えやー!」と、楽曲の世界観とは違ったほのぼのムードになるのも、彼のライヴならでは。ラストの「T.P.I.T.P.」では、Tomoが手を引いてラグベベちゃんが登場!(ラグベベちゃんに合わせてオーディエンスもダンシング!)。なお、全ての楽曲が、リリースされたばかりのミニ・アルバム『The Party』からで、Kenの今のモードを知ることができた。

続いては、今年1月に復活したsads。昨年は清春がソロで出演したが、今年はsadsでの出演を果たしてくれた。まずは、清春、K-A-Z(G)、クボタケイスケ(B)、GO(Dr)の全員で、メロイック・サインを掲げて立ち尽くす姿が照らされる。まるで宣戦布告のようだ。そして「EVIL」へ突入。これぞバンド!という激しいうねりに、フロアは飲みこまれていく。続いては清春が鞭で床をぶっ叩いてはじまった「GOTHIC CIRCUS」。アグレッシヴでグラマラスな世界観を広げ、そこからさらに、怒濤の勢いで楽曲を畳み掛けていく。清春は、「怖くないんで」と言ったかと思えば、「クソぬるいよ幕張!」と煽るという、両極に振りきれたパフォーマンスを見せ、ラストは「SANDY」。思いっきり熱狂の渦を広げて、彼らはステージを降りた。

いよいよ終盤に近付いてきた。お待ちかねのVAMPSの登場だ。「LOVE ADDICT」のイントロからK.A.Z(G)はいきなり花道に現れる。さらに、「ANGEL TRIP」では、サビになると、フロアではタオルがぐるぐる回る。そしてJu-ken(B)がハンド・クラップを先導すると、HYDEが「楽しんでるかい? 気持ちいい? 声出してくれないと、気持ちいいかどうかわからないんだよ!」とセクシーに煽っていき、シャンプーのカヴァー「TROUBLE」へ。最後には嬉しいゲストが。HYDEが「俺たちの大将と一緒に歌ってもらっていいかな?」と、44MAGNUMのPAULを呼び込み、モトリークルーの「LIVE WIRE」を歌ったのだ。パーティしつつ、フェスを背負う自覚も滲むようなライヴだった。

そして今年のこのフェスで、バンドとしてトリを務めるのはムック。踊らせっぱなしのSEから雪崩れ込むように「ファズ」でスタート。振りそでをアレンジしたような艶やかな衣装の逹瑯(Vo)が、「終わっちまうぞ!」と叫ぶ。続く「咆哮」では、SATOち(Dr)が立ちあがってオーディエンスを指し、YUKKE(B)が上手に、ミヤ(G)が下手に、そして逹瑯が花道に立つ。ほんと、全員が最前線で魅せられる戦えるプレイヤーが揃ったバンドだと思う。そして、9月にリリースされるシングル「フォーリングダウン」も披露。ムックの最新形がわかる曲ではないだろうか。最後は、「蘭鋳」。中盤には、全員でジャンプする恒例のお楽しみもきっちり敢行! 見事にフェスを締め括った。

ラストは、これを楽しみにしていた人も多いだろう。いつも嬉しいサプライズが盛り沢山の、MDC ALL STARS。まずムックの逹瑯とシドのマオが出てきて、ステージに座り込んでリラックスしたトークを見せる。流石にお疲れ気味のオーディエンスを励ましつつ、まずは、ムックの3人とシドの3人を呼び込んでいく。そして6人が楽器を準備している間に、多くの出演バンドのメンバーがステージに登場。そしてマオが「デンジャークルー25周年おめでとう!」と叫ぶとPAULが、「ということは俺たちも25周年か。でも次に20周年のバンドがあるんですよ、ラルクです」と言うと、「ありがとうございます」と笑顔で返すhyde。そしてPAULが、「なので、いつもマグナムの曲ばっかやるのはつまらないかなって……」と言うと、何かを予感したオーディエンスが大歓声。そしてはじまったのは「READY STEADY GO」。次々と豪華なマイク・リレーが行なわれ、最後にはhydeもPAULと肩を組んで熱唱。そしてラストに銀テープが眩しく舞って、長い宴は締め括られた。

……と思いきや、再び暗くなる場内。そしてヴィジョンに次々と映し出される「再起動 “L’A HAPPY NEW YEAR !” 幕張メッセ国際展示場 9-11 2010年12月31日(金) 24:00」という情報……そう、L'Arc~en~Ciel の2年半ぶりのライヴがいよいよ決定したのだ。再び大きな歓声が沸き起こる。<JACK IN THE BOX SUMMER 2010>は終わってしまって寂しいけれど、年末に向けてたくさん楽しみなことが待っている。今年は、なんだかそんなあったかい余韻を胸に抱きしめながら、多くの人が帰路につくことができたに違いない。また、このフェス自体も、去年以上に、フェスとしての独自性が増していたように思えた。日本のロック・シーンの固い部分にある、重要なロックが今日はたくさん聴けた。これからの<JACK IN THE BOX>の展開も楽しみにしつつ、まず、次は年末の武道館で会いましょう!

取材・文●高橋美穂
写真●畔柳ユキ、河本悠貴、Sumie

◆JACK IN THE BOX 2010 SUMMERオフィシャルサイト
◆BARKS内<JACK IN THE BOX 2010 SUMMER>特集ページ
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