ロバート・プラント「ヘヴィなロックに距離間を感じる」

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ロバート・プラントがレッド・ツェッペリンの再結成に同意しないのは、過去を振り返りたくないという思いだけでなく、もはやヘヴィなロックそのものに興味がないからかもしれない。アリソン・クラウスとコラボした『Raising Sand』(2007年)、新作『Band Of Joy』――彼が近年制作するサウンドは、ツェッペリンのものとはかけ離れている。また、最近、元バンド・メイトのライヴを見たときに「もはやヘヴィ・ロックとは距離間がある」と実感したそうだ。

プラントは数ヶ月前、ジョン・ポール・ジョーンズが参加するゼム・クルックド・ヴァルチャーズのライヴを見に行ったという。彼は『Independent』紙にこう話している。「(大音響に)そのあと2日間、耳から出血してた。もうヘヴィなロックとはキャップを感じるよ。ヘンだね。僕とジョンの道はクロスオーバーしたようだ。僕たち、それぞれの世界に踏み込んでいる」

プラントは『Raising Sand』で露にしたフォーク/カントリー・ミュージックへの陶酔を、新作『Band Of Joy』でさらに突きつめている。現在の彼にとって音楽とは「もはや虚栄心、エゴ、目に見える成功ではない」そうだ。「ツェッペリンの曲を何年もまったくプレイしない時期があった。ツェッペリンに頼りたくなかったからだ。ビッグ・バンドの一員から、自分の才能のかけらを拾い上げる人間へと変わったんだ」

プラントの新作『Band Of Joy』は、9月13日にリリースされる(英国発売)。

Ako Suzuki, London
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