[クロスビート編集部員リレー・コラム] 中嶋編「マディーナ・レイク」

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6月末にマディーナ・レイクのベーシスト、マシュー・レオンが重傷を負った事件。アメリカではABCやFOXといった大手チャンネルのニュースでも取り上げられたこの事件は、地元シカゴの路上を歩いていたマシューが夫婦喧嘩の現場を目撃、夫が妻にひどい暴力をふるっていたため仲裁に入ったが、逆上した男に暴行を受けたというもの。双子の兄ネイサン(Vo)共々、本当に礼儀正しい好青年である彼はその場を見過ごすことができなかったのだろう。

数日後に犯人は逮捕されたが、その時に男が銃を取り出さなかったのは不幸中の幸いだ。なにせマシューは鼻と顎を骨折、さらに脳にも損傷を受けるほどの激しい暴行を受けている。しかも公的保険制度のないアメリカで、彼は任意保険に加入していなかったため、多額の治療費がかかる。

マシューの回復を待つ間、バンドは彼の演奏を録音に差し替えてツアーの続行を決断。8月上旬には予定通りUKツアーを行なった。また8月下旬にはアメリカで友人のバンドたちがベネフィット・ショウを開催し寄付金を集めた他、マディーナ・レイクと同郷でメンバーたちがリスペクトするスマッシング・パンプキンズもマシューへのチャリティ・ライヴを行なった。

現在のマシューは脳の圧迫を避けるために一部切除していた頭蓋骨を元に戻す手術を終えて、リハビリに励んでいるとのこと。自身で近況を報告するブログもスタートした。ミュージシャンを支援する募金サイト、スウィート・リリーフではすでに4万ドル以上を集めているが、継続的な治療を必要とする彼への寄付は当分の間受け付けているので、興味のある人はwww.sweetrelief.orgへアクセスしてみてほしい。

◆ミュージシャンを支援する募金サイト、スウィート・リリーフ
◆マシュー・レオン・ブログ

◆クロスビート最新号(オフィシャルサイト)
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