石井杏奈、広島弁で歌う2ndシングル「路面電車に乗れば」

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2010年8月4日、広島で活動する石井杏奈の2ndシングル「路面電車に乗れば」が発売された。

◆石井杏奈画像

彼女のデビュー曲は「がんばるけん」。これは、2009年10月14日に広島地区LAWSON限定で発売されたCDだが、ゆっくりと全国に波及、広島地区のみでの販売にもかかわらず、13週目にしてUSENインディーズチャートにて1位を獲得した。

そんな彼女のテーマは、やはり生まれ育った広島。広島は、日本の中でも特別な土地だ。「がんばるけん」の歌詞には、<この街は世界中で一番愛があふれとるよ 悲しみを乗り越えて育った街じゃけぇ>という言葉がある。広島弁で歌われるこの言葉は、本当に心に染みる。

そんな地元広島を大切に思う彼女が次に歌うのは、自分の夢。広島弁で、<父さん 夢が出来たけぇ 自分の足で歩んでみるよ>と。地方に生まれた人間が、夢を持ったとき、親元を離れることがある。今はまだ、広島で活動を続ける彼女だが、いつか東京に出る日がくるかもしれない。東京に行かないにしても、自分の夢を見つけたら、自分の生き方を主張するようになる。それは、親にとって嬉しいことでもあり、きっと少し淋しいことでもあるのではないだろうか?


厳しい道を選べば選ぶほど、親は心配する。しかし、その夢を叶えた時、自分以上に親が喜んでいたりする。親子とはそういうものなのかもしれない。

自分の足で、自分の道を歩くという思いを歌った曲。そこに、広島の風景が折り込まれ、広島を詳しく知らない私も懐かしい気持ちになる。田舎を持つ人は、自分のなかにある原風景と差し替えながら聴いてもいいだろう。

そして、路面電車のスピードでも、自分の夢をしっかりと歩くこと。それは、本当に大事なことだと感じさせてくれる。

◆石井杏奈オフィシャルサイト

[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/
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