-異種格闘技対談-Ring【round2】第8回/Jose(TOTALFAT)

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-異種格闘対談-Ring【round2】第8回

GUEST Jose(TOTALFAT/Vo&G) / 逹瑯(Vo) ムック

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Jose「先輩の酒は絶対に断りませんからね。もう呑めないよって思っても、勧められたら“ありがとうございます! 頂きます!”って(笑)」

――ヴィジュアル・シーンとパンク・シーンっていうと、ジャンル的には、まさしく異種格闘技な感じがする訳ですが。ムック主催の<えん>にもTOTALFATは出演するということで、もともと接点があったりしたの?

逹瑯:いや。バンドとしての接点はなかったんだよね。今回<えん6>のメンバーを決めてたときに、スタッフが“TOTALFATとかどうですか?”って、TOTALFATの名前を出してくれて。その時は正直TOTALFATっていうバンドを知らなかったんだけど、音聴かせてもらって、すっげぇいいなと思って。それでこっちからオファーした感じで<えん6>に出てもらうのが実現したって感じだったんだよね。けどね、そことはまったく関係ないところで、実はすごい共通の知り合いがいたっていうのが後から発覚したっていう(笑)。

Jose:そうですよね(笑)。

逹瑯:元ゼリ→のベースのユータロー繋がりっていうかね。そこらへん界隈が、毎週決まって呑んでる店があって、そこでいろいろとそっち方面の知り合いが増えて、その共通の知り合いが多いって感じ。でも、Joseくんとは、そこで会ったことはないんだよね。

Jose:ですね。

逹瑯:けど、本当にすごいよね、毎週決まって決まった店で呑んでるっていう。だいたいいつも同じ面子っていうのもまたすごい。

Jose:すごいですよね(笑)。

逹瑯:でも、その先輩後輩の関係性もすごくいい感じなんだよね。そこはね、すげぇ羨ましいなって思う部分でもあるかな。

Jose:先輩の酒は絶対に断りませんからね(笑)。もう呑めないよ……って思っても、勧められたら、“マジでいいんすか!? ありがとうございます! 頂きます!”って(笑)。

――すごい(笑)。体育会系だね(笑)。

Jose:そうなんですよ。でも、最近なんか違うんですよね。今の若いヤツらって、平気で先輩のお酒断るんですよ!

逹瑯:おっと、いきなりそこいっちゃう(笑)?

Jose:はい(笑)。いや、でも、昔って、先輩のお酒を断るなんて絶対しちゃダメなことじゃなかったです? でも、今、ライヴの外打ち(ライヴ会場外での打ち上げ)の席でも絶対頑に断るヤツいますからね! “まぁまぁ、一緒に飲もうよ!”ってコップにお酒を注ごうとすると、“あ、いや、自分飲めないんで”って言うから、“体調悪いの? それとも車?”って聞いたら、“いや、明日早いんで”って! え? あり得なくない? って感じじゃないっすか? さすがに、イラッっときましたからね、その時は。いやいやいや、違うだろと。

逹瑯:あははは。だよね! 違うだろと!

――Joseさん……、またそんな、一番逹瑯くんを熱くしちゃう話題をいきなり振っちゃいましたね、これ……(笑)。

Jose:え? あ、そうなんですか(笑)?

逹瑯:そう(笑)。いや、マジで、ホントそれ思うよね。ウチらの世代よりも前の世代の人達んときは、もっとそういう先輩後輩の関係が絶対だったと思うんだけど、今、なんか逆に先輩側が後輩に気を遣っちゃうってとこあるよね!

Jose:そうなんですよそうなんですよ! ウチらの世代でギリギリっていうか、ウチら世代までじゃないですかね? そういう、先輩が言うことは絶対! っていう暗黙のルールみたいなのがあったのは。ウチら世代よりも後って、そういうのなくなっちゃってる気しますよね。

逹瑯:うん。っていうか、これって、バンド業界だけに言えることなのかな? 一般的にやっぱそういう流れになってんの?

――みたいだよね。叱るとすぐ辞めちゃうっていうもんね。

Jose:はいはい、それよく聞きますよね。

逹瑯:っていうかさ、俺、それっておかしいと思うんだよね。叱って辞めちゃうなら、辞めちゃえよって気ぃしない?

Jose:あははは。

逹瑯:だってさ、叱ると辞めちゃうからって、こっちが気を遣って辞めさせないように努力して叱らないようにしてても、それを相手は解ってない訳でしょ? それが当たり前になっちゃう訳じゃん。ってことは、ずっと叱れないってことだよね? で、先になって叱ったら、叱った時点で辞めちゃう可能性もある訳でしょ? だったら、それまで叱らずに気を遣ってたのがバカらしくない? 結局そういうヤツは辞めるんだから、だったらさっさと最初のウチに辞めてもらった方がよくね?

Jose:たしかに! 同感ですね、それは。そういうヤツは結局辞めるんですもんね。

逹瑯:そうだよそうだよ。でも、ホント、ウチら世代くらいまでな気がするな、ギリギリ。叱られたら辞める、みたいな感覚ってなかったもんね。どうなの? そういうの感じることってある?

――え? まさかの逆質問になってるけど(笑)。あるある。昔はね、って、年寄りの会話みたいになってるけど(笑)。

Jose:あははは。ホントですよね(笑)。でも、興味ありますよ、一般的にもそういうのあるんですか?

――ん~、私も今は会社員じゃないし、下の子がいる訳じゃないから直面した話ではないけど。昔、会社員だった頃のことで言うと、自分が一番下の立場だった時、打ち上げ的な場所って、決して楽しい場所じゃなかったのね。立食パーティみたいな所では、上の人にご飯や飲み物を運んで来る役目で、ずっと気を遣ってなくちゃいけない場所で。それで自分が上の立場になった時は、上にも下にも気を遣ってご飯運んで来てたっていう……一回もご飯運んで来てもらったことないんですけど……みたいな。

逹瑯:あはははは。それすっげぇ解るかも(笑)。やっぱ時代のせいもあんじゃない? やっぱゆとり教育のせいなんじゃねぇの?

Jose:絶対そうっすよ! 先生も学校で怒れない時代ですからね!

逹瑯:だよね! 叱ったら、逆に叱られちゃう時代なんでしょ? なんか違うよね。今の子は我慢できないのかね? なんで叱られたのか? ってことを考えようとしないのかな? イジメでもそうじゃない? 昔のイジメってそんなに陰湿ではなかったけど、なんか、今の時代のイジメってすっげぇ陰湿だったりしない?

Jose:ですねですね。昔はそういう先輩後輩の上下関係も、イジメとかそういう感じじゃなかったですもんね。なんていうか、可愛がってくれてるっていう愛を感じたっていうか。

逹瑯:そうそう。なんかさ、もっと健全だったよね。

Jose:ですよね。殴られたりするのも、なんかもっと、本当に陰湿な感じじゃなく、なんかホント、サラッとしてたっていうか。

⇒NEXT INTERVIEW-2

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