ジェイミー・ポール、ビージー・アデールのサポートを得て日本デビュー

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2009年にアメリカでデビューし、米iTunesジャズ・チャートで1位を獲得した若き実力派女性ジャズ・シンガー、ジェイミー・ポールのアルバム『シングス・スタンダーズ・ウィズ・ビージー・アデール』が9月8日にリリースとなった。

◆ジェイミー・ポール「フィーヴァー」ライブ映像

このアルバムは、エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーン、ダイナ・ワシントン、ジュリー・ロンドン、ビリー・ホリデイなど、往年の偉大な女性ヴォーカリストたちの十八番に彼女が真正面から挑んだ意欲作。決定的な名唱が存在するだけに、かなりのプレッシャーと覚悟を持ってのチャレンジであったと想像されるが、若き歌姫は先輩達に敬意を込めながら歌っている。

この作品は、レコーディングにビージー・アデールが全曲で参加していることも注目のひとつだ。リアルタイムで往年の女性シンガーたちの歌声に触れてきたビージー・アデールとジェイミーの2人は音楽の町ナッシュヴィルの隣人であり、グリーン・ヒル・ミュージックのレーベル・メイトでもある。年の差は親子ほど離れているものの、音楽を通じて壁は一切感じられない。

ビージー・アデールはジェイミーのことを「声、耳、感性、そして心。全てを持っているシンガー」と絶賛の言葉を寄せ、全曲の楽曲解説も執筆している。ジェイミーの歌声を育んだのは、幼い頃から触れてきたジャズとゴスペルだ。ナッシュヴィルの大学で音楽ビジネスを学び、卒業後は音楽マーケットでOLをしていたが、音楽への情熱は捨てきれず、レストランやバーで歌っていたという。そこを現レーベル関係者にスカウトされ、デビューに至ったのだ。

ジェイミーの父親は日系会社の米国法人で働いていたそうで、ジェイミーも大の親日家。「早く日本に行って、日本のお客さんの前で歌いたいわ!」と話すジェイミー。親しみやすい人格から滲み出る深みあるジャズ・ヴォーカルは深まる秋にぴったりだ。


『シングス・スタンダーズ・ウィズ・ビージー・アデール』
TOCJ-66539 2,100円(税込)
01虹の彼方に~ジュディ・ガーランドに捧ぐ
02縁は異なもの~ダイナ・ワシントンに捧ぐ
03ラヴ、ユー・ドント・ドゥー・ライト・バイ・ミー~ローズマリー・クルーニーに捧ぐ
04クレイジー~パッツィー・クラインに捧ぐ
05センチメンタル・ジャーニー~ドリス・デイに捧ぐ
06ユー・ビロング・トゥ・ミー~ジョー・スタッフォードに捧ぐ
07フィーヴァー~ペギー・リーに捧ぐ
08サマータイム~エラ・フィッツジェラルドに捧ぐ
09ストーミー・ウェザー~リナ・ホーンに捧ぐ
10ローラの望むままに(映画「くたばれ!ヤンキース」)~サラ・ヴォーンに捧ぐ
11アット・ラスト~エッタ・ジェイムスに捧ぐ
12クライ・ミー・ア・リヴァー~ジュリー・ロンドンに捧ぐ
13ラヴァー・マン~ビリー・ホリデーに捧ぐ
14エイント・ノー・サンシャイン
※日本ボーナス・トラック(ボーナストラックにはビージー・アデールは参加していません)

◆ジェイミー・ポール・オフィシャルサイト
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