カワイから本物志向の鍵盤に高品位なピアノ&エレピ音を搭載したステージピアノ「MP10」「MP6」

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河合楽器製作所は、本格的なピアノタッチと、高品位なピアノ音色を実現したステージピアノ「MP10」(写真:上)を12月3日より、コンパクトなボディの「MP6」(写真:下)を11月5日より発売する。

ステージピアノ「MPシリーズ」は、プロユースに応える高い基本性能とステージ上で外部音源などを集中してコントロールするマスターキーボードとしての機能を兼ね備えたモデルとして、特に欧米市場を中心に高い評価を得ているシリーズ。このMPシリーズに象牙調木製鍵盤採用のフラッグシップモデル「MP10」と、コンパクトなボディの「MP6」が登場した。

「MP10」は、象牙調木製鍵盤「RM3グランド」を採用し、木製鍵盤ならではの弾き応えのあるタッチに加え、弱打がしやすいレットオフフィール機構を搭載、より繊細な表現を可能にしたモデルだ。音色面では、ステージでよく使用されるピアノ、エレクトリックピアノ音色を大幅にクオリティアップ。さらに、USBメモリーでMP3形式、WAV形式のオーディオファイルの録音再生を可能にした機能の追加など、ハイレベルなタッチと音、先進機能を備えたステージピアノのフラッグシップモデルとなっている。一方の「MP6」は、MPシリーズのコンセプトを継承しつつコンパクトなボディと、高いクオリティを備えたモデルだ。

最大の注目は、グランドピアノの弾き心地を再現した鍵盤だ。「MP10」には、デジタルピアノ上位機種で好評の木製鍵盤「RM3グランド」を搭載。激しいステージ演奏で手に汗をかいても、吸水性に優れた象牙調新素材が指先の滑りを防いでくれる。また、ハンマーとハンマーウエイトを新設計したことで、手応え、追従性がアップ。ピアニッシモからフォルテッシモまで繊細で自然な表現が可能となった。さらに、弱打表現がしやすいレットオフフィール機構と併せて、よりグランドピアノに近いタッチでピアニッシモを表現可能だ。また、「MP6」には、象牙調鍵盤「レスポンシブ・ハンマー・アクション」を搭載。ハンマーの動く角度をグランドピアノに近づけたことで手応えと連打性が向上している。

サウンド面での品質向上もうれしいところ。「MP10」のピアノ音は、フルコンサートピアノ「EX」の88鍵すべてを一鍵ずつステレオサンプリングし、さらに、繊細なピアニッシモから迫力あるフォルテッシモまで再現するため、多数のタッチの強さで音を収録した音源方式「ウルトラ・プログレッシブ・ハーモニック・イメージング、88鍵ステレオサンプリングピアノ音源」を採用。一層自然で細やかな音色の変化を表現可能となっている。エレクトリックピアノ音は、波形容量を従来から4倍に拡大。音楽シーンで多用される60~70年代のエレクトリックピアノ音の再現性を大幅に向上させている。さらに、6種類のアンプの音をシミュレートしたアンプシミュレーターにより、多彩なサウンドを生みだす。音色面では、「MP10」がピアノ、エレピ音を中心に高品質な27音色に絞り込んだのに対し、「MP6」では、新エレピ音を含み、多彩な256音色を搭載している。

USBメモリーでオーディオ録音・再生が可能なのも大きな特徴だ。USBメモリーを使用することにより、WAV形式とMP3形式から選択して演奏データを保存可能。保存したデータは、パソコンのDAWで編集したり、容易に持ち出したりすることができる。「MP10」では、ミキサーからの信号を本体に入力することで、自分の演奏パートと重ねてオーディオファイルが作成できるようになっている。

外部機器の制御が可能なマスターキーボード機能はMPシリーズならでは。「MP10」「MP6」ともにリアパネルにMIDI端子とUSB to Host端子を搭載。外部機器に接続して、アサイナブルノブやトランスポート機能によるマスターキーボード機能を強化している。

このほか、「MP10」では「Tough & Trust(強さと信頼)」をデザインコンセプトとし、スムースな曲線で構成されたグロスブラックのメタルボディと、無垢の木材を使用したウッドパネルといった構成部材の素材感を強調して、プロフェッショナルな「道具」としての存在感と信頼感を増し、演奏時における激しいアクションにも耐えうる堅牢性を高めている。さらに従来モデルと比べて横幅を9cmコンパクトにすることで、軽量化が図られているのも注目だ。

◆ステージピアノ PM10
価格:273,000円
発売日:2010年12月3日

◆ステージピアノ PM6
価格:178,500円
発売日:2010年11月5日

◆MP10 製品詳細ページ
◆MP6 製品詳細ページ
◆河合楽器製作所
◆BARKS 楽器チャンネル
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