“サラリーマン指揮者”ほか参加、日独楽友協会<国際指揮マスタークラス>がドイツで開講

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日独楽友協会の<国際指揮マスタークラス>がドイツ・ヴァイカースハイムにおいて開講され、去る8月21日、修了演奏会が行なわれた。演奏会では、オーストリア・ウィーンのカールス教会で満員の観客が見守る中、5月に開催された同協会主催のコンクール入賞者である“サラリーマン指揮者”藤田淳平ら4人の受講生の指揮により、モーツァルト「レクイエム」などが演奏された。

◆<国際指揮マスタークラス> 画像

このマスタークラスは1996年に日独楽友協会音楽監督のクルト・レーデルを講師に迎え初めて開催され、その後は杉山直樹(元エルヌ・ドホナーニ交響楽団、モラヴィアフィルハーモニー管弦楽団指揮者)を中心に、ウィーン国立大学准教授のシメオン・ピロンコフらをゲストに招いて行なわれている。特に杉山直樹は、武蔵野音楽大学とウィーン国立大学でトロンボーンを学んだ後、伝説の巨匠ヘルマン・アーベントロートの教えを受けたふたりの指揮者、ヘルベルト・ケーゲル、クルト・レーデルの両氏に師事し、ドイツの指揮法を徹底的に叩きこまれた。ちなみに、日本では小澤征爾を育てた斎藤秀雄による「斉藤指揮法」が一般的だが、このマスタークラスで教えられるのは当然ながらドイツの伝統的な指揮法で、拍の取り方や音楽の感じ方などに明確な違いがあるそうだ。

受講生のキャリアは多彩で、年齢も高校生から80歳近くまで。ヨーロッパの音大を目指す受験生もいれば「ブラスバンドのレベルを向上させたい」というブラスバンド指導者、アマチュア指揮者もいる。また、今までにドイツ、オーストリア、スイス、アメリカ、オーストラリア、韓国など世界各国からも参加者があった。

最近ではこのマスタークラスの受講をきっかけに、森内 剛がザルツブルク・モーツァルテウム大学を経てオーストリア・オーバーエステルライヒ州立リンツ歌劇場指揮者として活躍しているほか、中島章博は、同じくザルツブルク・モーツァルテウム大学指揮科へ留学した。

そして今回、カールス教会で喝采を受けた、奥田伸悟、藤田淳平、板宮朋基、ベンジャミン・クバチェックの4名。彼らの今後の活躍に注目するとともに、指揮者としてスキルアップを目指している人は、日独楽友協会の講習会などに参加してみてはいかがだろうか。


◆日独楽友協会
◆サラリーマン指揮者 藤田淳平のブログ
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